Search Console とデータポータルを接続する

2022 年 3 月 8 日(火曜日)

Google Search Console を使用すると、Google 検索でのウェブサイトのパフォーマンスを把握できますが、データを理解することは容易ではありません。データ視覚化を使って、自分のウェブサイトに役立つカスタム ダッシュボードを設定すれば、データに基づくより的確な意思決定ができるようになります。この投稿は、Google データポータルを使用した Search Console データのエクスポート、強化、視覚化に焦点を当てた一連の記事の最初の投稿です。

今回の投稿では、Search Console のデータを Google データポータルに取り込む方法について説明します。Search Console のデータを Google スプレッドシートにダウンロードし、データを地域別に強化して、スプレッドシートをデータポータルに接続する方法の例を紹介します。

今後の投稿では、データを視覚化してデータのモニタリングと分析に活用する方法について説明します。

データを準備してデータポータルに接続する

Search Console のデータをデータポータルにインポートするには、次の 2 つの方法があります。

  • Search Console に表示されるデータと同じデータを表示する場合は、Google データポータルのデータコネクタを使用します。この方法は簡単で、コネクタ ギャラリーにアクセスし [Search Console] を選択して、接続するプロパティを見つけます。コネクタのガイドについては、データポータル ヘルプセンターをご覧ください。
  • Search Console から提供されるデータを強化する場合(国を地域別にクラスタ化する場合など)は、まずウェブ インターフェースまたは API からデータをエクスポートします。その後、Google スプレッドシートまたは BigQuery でデータを処理し、データポータルに接続します。

この投稿では、2 つ目の方法について説明します。2 つ目の方法は必要な手順が多く、よりカスタマイズが可能です。主に、次の 3 つの手順を実施する必要があります。

  1. Search Console データをエクスポートする。
  2. そのデータに独自のデータを追加する。
  3. そのデータをデータポータルにインポートする。

Search Console データをエクスポートする

データをエクスポートするには、Search Console の検索パフォーマンス レポートにアクセスして、期間を選択し、[エクスポート] をクリックして、[Google スプレッドシート] を選択します。これで新しいスプレッドシートが作成されます。これを次のステップで強化します。Search Analytics API を使って、より自動化されたソリューションも可能ですが、この投稿では説明しません。

Search Console 検索パフォーマンス レポートのエクスポート方法

利用可能なディメンションと指標について詳しくは、検索パフォーマンス レポートのヘルプ ドキュメントをご覧ください。

Search Console データを強化する

Search Console データを強化する方法を説明するにあたり、簡単な Google スプレッドシート関数である IMPORTDATA を使用します。この関数で URL からデータをインポートします。この例では、ISO 3166 の国 / 地域の表をインポートします。

Search Console からエクスポートしたデータに新しいシートを追加し、最初のセルに次のコードを入力します。

=IMPORTDATA("https://gist.githubusercontent.com/richjenks/15b75f1960bc3321e295/raw/62749882ed0e9dffa3edd7a9a44a7be59df8402c/countries.md", "|")

Search Console シートで、[地域] の列を作成し、VLOOKUP 関数を使ってそれらの地域と国をマッチングします。

最終的な表の構成については、サンプルシートをご覧ください。

埋め込み: 国と地域別に強化された Search Console データを示す表

この例では地域データの強化を行いましたが、同じ手順であらゆるタイプの情報を追加できます。たとえば、クエリの分類がある場合は、それを使用してクエリをカテゴリに分類できます。

Google スプレッドシートをデータポータルに接続する

最後に、Google スプレッドシートをデータポータルに接続します。これを行うには、コネクタ ギャラリーで [Google スプレッドシート] を選択し、新しく作成したスプレッドシートを見つけます。必ず該当するシートを選択するようにしてください。

データがデータポータルに取り込まれると、視覚化処理が開始されます。

次の投稿

このシリーズの次の投稿である、データポータルを使用して検索トラフィックなどをモニタリングするでは、さまざまなタイプのダッシュボードについて説明し、詳細な例に従って進められるようにします。

ご不明な点がありましたら、Google 検索セントラル コミュニティまたはデータポータル コミュニティまでお問い合わせください。また、Twitter を使用している場合は、ぜひ Google をフォローしてください。今後の投稿について Twitter でお知らせいたします。引き続きご注目ください。