Search Console と Google アナリティクスの連携を強化

2016 年 5 月 12 日(木曜日)

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Google アナリティクスは、ブランドがあらゆるトラフィックのソースに対してウェブサイトやマーケティング戦略を最適化できるよう支援するツールです。Search Console は、ウェブサイトの所有者が Google のオーガニック検索結果で自分のサイトがどのように表示されるかを管理できるツールです。このたび、両ツールの指標を同じレポートに並べて表示することで、サイトがオーガニック検索結果でどのように表示され、どの程度の成果を上げているかを詳しく把握できるようになりました。

これまでも、Search Console と Google アナリティクスの両方を使用しているユーザーは、プロパティのリンクを設定して(手順)Search Console の指標を Google アナリティクスで個別に確認できました。しかしオーガニック検索でのサイトのパフォーマンスをさらに詳しく分析するためには、ユーザーがサイトを訪問するまでの経路と、訪問後の行動も把握できれば効果的です。

今回のアップデートにより、Search Console と Google アナリティクスの指標を同じレポートで並べて確認できるようになります。データをランディング ページ単位で組み合わせることによって、オーガニック検索トラフィックを対象に、ユーザー獲得、行動、コンバージョンに関する指標を確認できます。なお、この機能は今後数週間で段階的に導入されるため、すべてのユーザーの方にご利用いただけるようになるにはしばらく時間がかかります。

Search Console と Google アナリティクスの指標を組み合わせて確認できる新しい Search Console レポート

新しい分析データ

新しいレポートによって、オーガニック検索のデータを細かく調べて実用的な独自の分析データを得られるようになり、Search Console のユーザー獲得関連の指標(表示回数、平均掲載順位など)を、Google アナリティクスの行動、コンバージョン関連の指標(直帰率、セッションあたりの閲覧ページ数など)と組み合わせて参照できるようになりました。

この連携の強化により、次のようなことが可能になります。

  • Google のオーガニック検索経由で多くのユーザーが訪問している(例: 表示回数が多い、クリック率が高い)ものの、ウェブサイトでのエンゲージメントの獲得にはつながっていないランディング ページを見つけることができます。こうしたケースでは、ランディング ページの改善を検討します。
  • サイトでの多数のエンゲージメント獲得にはつながっているものの、Google のオーガニック検索経由で訪問するユーザーは少ない(例: クリック率が低い)ランディング ページを見つけることができます。こうしたケースでは、検索で表示されるタイトルと説明文の改善を検討します。
  • オーガニックのランディング ページごとに、どの検索クエリで掲載順位が高いかを把握できます。
  • 新しい [デバイス] レポートで、オーガニックでのパフォーマンスのデータをデバイスの種類(パソコン、タブレット、モバイル)別に分割できます。
Search Console と Google アナリティクスの指標を確認できる新しいランディング ページ レポート

その他の情報

これらの新しいレポートでは、オーガニック検索経由のトラフィックがどの程度の成果につながっているかを確認できます。データはランディング ページ単位で組み合わせられるため、[ランディング ページ]、[国]、[デバイス] のレポートには Search Console と Google アナリティクスの両方のデータが表示されますが、[検索クエリ] レポートには個々の検索クエリを対象とした Search Console のデータのみが表示されます。Search Console に表示されているものと同じ検索クエリが Google アナリティクスにも表示されます。

Search Console のヘルプセンターで説明されているように、ユーザーのプライバシーを保護するため一部のデータは表示されません。たとえば Search Console では、検索頻度の低い一部のクエリはトラッキングされず、個人情報や機密情報を含むクエリも表示されません。

データは並べて表示できますが、セグメントなど、Google アナリティクスの一部の機能は Search Console のデータでは使用できません。データが結合された新しいレポートにセグメントを追加すると、Google アナリティクスのデータにのみ適用されます。また、Search Console のクリック数のデータは、Google アナリティクスの合計セッション数と一致しない場合があります。

Search Console と Google アナリティクスのデータが結合された新しいレポートを利用するには、プロパティのリンクが設定されていることを確認してから、新しい [Search Console] セクションに移動します。この項目には、Google アナリティクスのメニュー項目の [集客] からアクセスできます。