新しい AI を活用した構成で Search Console の分析を効率化する

2025 年 12 月 4 日(木曜日)

Search Console のパフォーマンス レポートは、オーガニック検索トラフィックを分析するうえで強力なツールですが、必要なデータを正確に見つけるには、想定よりも時間がかかることがあります。

このたび、パフォーマンス レポートに試験運用版の機能が追加されました。この機能は、データの選択、フィルタ、比較にかかる手間を軽減することを目的としています。その機能とは、AI 搭載の設定ツールです。

AI を活用したこの機能を使用すると、表示したい分析内容を自然言語で記述できます。入力した内容は適切なフィルタと設定に変換され、レポートが即座に構成されます。

AI を活用した構成機能は、次の 3 つの重要な要素を処理することで、分析を効率化するように設計されています。

  1. フィルタの適用: クエリ、ページ、国、デバイス、検索結果の表示、期間でデータを絞り込みます。
  2. 比較の設定: 手動で設定しなくても、複雑な比較(カスタム期間など)を設定できます。
  3. 指標の選択: 質問に基づいて、利用可能な 4 つの指標(クリック数、表示回数、平均クリック率、平均掲載順位)のうち、どれを表示するかを選択します。

Search Console の AI を活用した設定の GIF

質問の例をいくつかご紹介します。

  • 対象を絞ったフィルタ: 「過去 6 か月間に「スポーツ」という単語を含むスマートフォン検索のクエリを表示して。」
  • 複雑な比較: 「今四半期の「/blog」を含むページのトラフィックを前年同期と比較して」
  • 指標の選択: 「過去 28 日間のスペインでの検索語句の平均クリック率と平均掲載順位を表示して。」
  • 特定のコンテンツの分析: 「google という単語を含むページのクリック数を表示して。」

AI を活用した設定は、一部のウェブサイトで展開されており、今後徐々に拡大していく予定です。この新機能はまだ初期段階のため、いくつかの制限事項があります。

  • 範囲: 検索結果のパフォーマンス レポートのみがサポートされます。Discover レポートやニュース レポートでは使用できません。
  • 精度: AI がリクエストを誤って解釈することがあります。データを分析する前に、提案されたフィルタを必ず確認し、意図したフィルタと一致していることを確認してください。
  • 制限事項: この機能は構成(フィルタ、比較、指標)用に設計されています。表の並べ替えやデータのエクスポートなどの操作は実行できません。

この新機能により、レポートの設定にかかる時間を短縮し、分析情報の発見に時間を費やせるようになることを願っています。今後も改善を続けてまいりますので、ぜひフィードバックをお寄せください。フィードバック ボタンとリンクを使用して、この機能を改善にご協力ください。LinkedIn または Google 検索セントラル コミュニティの投稿をご利用になり、コメントをご提供いただくこともできます。