Google 検索の視覚要素

2022 年 12 月 13 日(火曜日)

図書館に入り、どの本かを指定せずに本を要求するとどうなるでしょうか。親切な司書は困惑した表情を見せた後、本を具体的に特定しようとして質問をしてくることでしょう。本は非常にたくさん(正確には 129,864,880 以上)あるためです。これは、Twitter でよくみられるやりとりに似ています。「このスターは何ていうの?」、「自分のサイトに表示するには?」などのように、ユーザーが特定の検索結果の機能や検索結果ページの UI 要素について話すための方法を見つけようとしているのです。

検索結果を描き視覚要素の注釈を加える Googlebot と、追加の画材や三角形の大工道具を運んで手伝う Crawley

Google 検索の検索結果ページは 129,864,880 以上の要素で構成されているわけではありませんが、検索するものを特定することが非常に困難な場合もあります。要素は互いによく似ている場合もあれば、まったく不明瞭な場合もあります。また、話し言葉のような名前がつけられていて、それだけでは意味がわからないこともあります。Google はこの点の支援を行います。

新しい視覚要素ギャラリーは、検索結果ページで最も一般的かつインパクトのある視覚要素を見分けられるように作られています。検索結果ページに表示される可能性が最も高く、サイト所有者や SEO 担当者にも関連する、以下のような 22 の視覚要素が用意されています。

  • 属性: サイト名、URL、ファビコンなどの視覚的な識別子で検索結果の背後にあるソースをすばやく特定できるようにする要素。
  • テキスト検索結果: これまで「10 本の青色リンク」や「ウェブ検索結果」と呼ばれていたテキスト検索結果は、1995 年に Google がまだ Backrub と呼ばれていた頃からある要素です。Google は、「テキスト検索結果」という名前の方が、検索結果の基になっているもの(インデックス登録されたページのテキスト コンテンツ)を正確に表せると考えています。
  • 動画検索結果画像検索結果: これまで「画像と動画のユニバーサル検索結果」と呼ばれていた動画検索結果と画像検索結果は、それぞれのランディング ページのコンテキストでインデックス登録された、それぞれのメディアに基づきます。
  • 探索機能: 一般に「他の人はこちらも質問」と呼ばれるこれらの視覚要素は、ユーザーの検索ジャーニーの幅を広げます。

各要素グループには、その視覚要素が検索結果ページでどのように表示されるのかを示す概略図が付されています。各要素の呼び名のラベルと、ウェブサイトに影響する情報や要素を有効にするための情報の記載場所に関するラベルが付けられています。この概略図は、検索セントラルがサポートする 18 の言語間でガイドの一貫性を保つためにも役立ちます。

今後の視覚要素

今回の新しい仕組みにより、大きな労力をかけることなく簡単に新しい視覚要素をギャラリーに追加できます。検索結果ページで他にもよく利用される視覚要素が出てくれば、ギャラリーに追加する予定です。ただし、サイト所有者と SEO 担当者にとって重要な要素のみを追加するようにします。

この新しいギャラリーは、検索結果ページに表示される要素について話したり学んだりしやすくなるように設計されています。ご意見については、Twitter検索セントラルのヘルプ フォーラムまでお寄せください。また、[フィードバックを送信] ボタンを使用して、ドキュメント ページからフィードバックを送信していただくこともできます。