ページ エクスペリエンス レポートの簡素化

2021 年 8 月 4 日(水)

今年初めに Search Console のページ エクスペリエンス レポートリリースされ、パブリッシャーとサイト所有者の皆様に、ページ エクスペリエンス シグナルに対するサイトのパフォーマンスをすばやくご確認いただけるようになりました。本日、ページ エクスペリエンス レポートからセーフ ブラウジングと広告に関する問題のウィジェットを削除してレポートを簡素化するほか、欠落データの処理方法を修正する新しいバージョンをリリースします。

なお、ページ エクスペリエンス ランキングの更新は、2021 年 6 月 15 日から段階的に展開され、2021 年 8 月 31 日までにロールアウトが完了します。

セーフ ブラウジングと広告に関する問題のウィジェットの削除

Google のセーフ ブラウジング システムは、インターネット上でユーザーの安全を守るように設計されています。サイトが第三者による不正アクセスの被害に遭い、それによりセーフ ブラウジングの警告が表示される場合もあります。Google では、こうした問題が必ずしもサイト所有者がコントロールできる範囲内のものとは限らないことを認識しています。そのため、セーフ ブラウジングはランキング シグナルとして使用されておらず、ページ エクスペリエンス レポートには表示されないことを明確にします。セーフ ブラウジングのフラグは今後も、ページ エクスペリエンス レポート以外の Search Console に表示されます。

同様に、広告に関する問題のウィジェットを削除し、Search Console 内の 2 か所に同じ情報が表示されないようにします。広告に関する問題レポートは、サイトのステータスの確認や、Better Ads Standards に違反している広告に関する問題の特定を行うためのスタンドアロン ツールとして引き続きご利用いただけます。なお、広告に関する問題レポートはページ エクスペリエンスを左右する要素としては使用されていなかったため、この変更がサイトのページ エクスペリエンスのステータスに影響することはありません。

ページ エクスペリエンス シグナルを構成する要素(読み込み(LCP)、インタラクティブ性(FID)、視覚的安定性(CLS)、モバイル フレンドリー、HTTPS、煩わしいインタースティシャルがないこと)の最新のグラフィック
ページ エクスペリエンス シグナルを構成する要素(読み込み(LCP)、インタラクティブ性(FID)、視覚的安定性(CLS)、モバイル フレンドリー、HTTPS、煩わしいインタースティシャルがないこと)の最新のグラフィック

レポートのその他の改善点

上記の 2 つの更新に加えて、レポートでの欠落データの処理方法を改善します。

  • ウェブに関する主な指標レポートページ エクスペリエンス レポートに「最近のデータがありません」バナーを追加しました。
  • ウェブに関する主な指標のデータがない場合にレポートに「HTTPS が不合格です」と表示されるバグを修正しました。
  • ページ エクスペリエンス レポートとウェブに関する主な指標レポートで、空の状態のテキストを書き換えました。

これらの改善により、ページ エクスペリエンス レポートが使いやすくなり、ページ エクスペリエンスの優れたウェブサイトを構築できるようになることを願っています。

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