m.(エムドット)URL からレスポンシブ サイトに移行する方法

2017 年 9 月 14 日(木曜日)

レスポンシブ ウェブ デザインを導入するサイトが増えるにつれて、ウェブマスターの方々の間で、モバイル向けに別途設定する URL(「m.(エムドット)URL」とも呼ばれる)から、レスポンシブ ウェブ デザインの利用に移行することへの関心が高まっています。ここでは、Google の検索結果での貴サイトの掲載順位を上げる絶好の機会として、別々の URL から 1 つのレスポンシブ URL への移行に関して、おすすめの方法をいくつかご紹介します。

Googlebot のアクセスを妨げずにレスポンシブ サイトに移行する

レスポンシブ サイトの準備ができたら、移行は、ほんの少しのことを事前に考慮するだけで確実に行うことができます。サイトの URL はパソコン向けバージョンでは変更されないため、必要な作業は、モバイル用の URL からレスポンシブ ウェブ デザインの URL への 301 リダイレクトを構成することだけです。

詳しい手順は次のとおりです。

  1. レスポンシブ サイトを準備します。
  2. 元のモバイル向け URL で、レスポンシブ バージョン(新しいページ)を指す 301 リダイレクトを構成します。このリダイレクトは、URL ごとに(各モバイル向け URL からレスポンシブ URL に対して個別に)行う必要があります。
  3. 条件付きのリダイレクトや Vary HTTP ヘッダーなど、モバイル用 URL 固有の構成をサイトで利用していた場合は削除します。
  4. レスポンシブ URL については、rel=canonical を設定して、対象の URL 自体を指すように(自己参照型の正規 URL)することをおすすめします。

現在、動的な配信を利用している場合は、レスポンシブ デザインへの移行にあたって、リダイレクトの追加や変更を行う必要はありません。

レスポンシブ ウェブ デザインに移行するメリット

レスポンシブ サイトに移行すると、今後のメンテナンスとレポート作成が大幅に容易になります。すべてのページについて別々の URL を管理する必要がなくなるだけでなく、さまざまな手段や技術(国際化のための hreflang、高速化を実現する AMP、検索機能の向上に役立つ構造化データなど)を取り入れることも著しく容易になります。

ご不明な点などがありましたら、Google のウェブマスター フォーラムをご利用ください。