新しい Search Console: 2 つの試験運用機能の概要

2017 年 8 月 01 日(火曜日)

10 年以上前に公開された Search Console の初期のリリースでは、4 種類のレポートのみを提供していました。現在は AMP、構造化データ、ライブテスト ツールを含む 20 種類を超えるレポートとツールが用意されており、すべて Google 検索でのサイトのパフォーマンスの改善にご活用いただけます。

そしてこのたび、ユーザーの皆様により良いサービスを提供するため、デザインの大幅な変更に着手することにいたしました。今回のデザイン変更により、次のことが可能になります。

  • より実用性の高い分析情報 - 特定された問題を共通の「根本原因」と思われる要因ごとにグループ化し、コードの修正場所を見つけやすくします。こうした問題は、バグ トラッキング システムと同様にステータスを持つタスクに分類されるため、ユーザーは問題が未解決かどうか、Google が修正を検出したかどうかを確認し、影響を受けているページの再処理に関する進捗状況を追跡できます。
  • 組織ワークフローのサポートの強化 - 多くの組織とやり取りする中で、問題の実装、診断、修正には通常複数のユーザーが関わっていることがわかりました。そこで、アクション アイテムを取得してグループ内のユーザー(対象コードへの参照を取得するデベロッパーなど)と共有できる機能を導入いたします。
  • ユーザーと Google との間でのフィードバック ループの短縮 - 修正を迅速に繰り返すことのできるメカニズムを構築しました。今後はサイトが再クロールされ、まだ修正されていないことを通知されるまで待つ必要はありません。Google は即座に修正をテストできる機能を提供し、問題が修正されていることを確認したら自動的にクロールを高速化する予定です。同様に、テストツールにはコード スニペットと検索プレビューが含まれるため、問題の位置を直ちに確認して、問題が修正されたか、ページが Google 検索でどのように表示されるかを確認できます。

今後数週間以内に、一部のユーザーを対象として、新しい Search Console の 2 つの魅力的なベータ版機能(インデックス カバレッジ レポートと AMP 修正フロー)をリリースします。

新しいインデックス カバレッジ レポートには、インデックス登録済みページの数、一部のページがインデックスに登録できなかった理由に関する情報、サンプルページ、インデックス登録の問題を修正するためのヒントが表示されます。また、これによってサイトマップの送信フローがシンプルになり、すべてのインデックス カバレッジ データを、送信したサイトマップのいずれかに絞り込めるようになります。

新しいインデックス カバレッジ レポートの画面は以下のようになります。

新しい AMP 修正フロー

AMP の修正は今後、AMP の問題に関するレポートをきっかけとして開始されるようになります。このレポートには、サイトに影響を与えている現在の AMP の問題が、原因となったエラーごとに分類されて表示されます。問題をドリルダウンすると、影響を受けているページの例などの詳細情報を確認できます。根本的な問題を修正した後、ボタンをクリックして修正を検証し、その問題の影響を受けているページの再クロールを Google に依頼します。Google は再クロールの進捗状況を通知し、修正が検証されるとレポートを更新します。

これらの新機能のテストを開始するにあたり、今後数週間、一部のユーザーに新しいデザインを試していただく予定です。