多言語コンテンツのマークアップのヒント

2011年12月19日月曜日

世界中のユーザーからのアクセスがあるようなサイトにおいて、ユーザーの言語や地域に適したコンテンツを提供する方法はいくつかあります。Google では昨年、コンテンツは単一の言語で提供し、メニューやナビゲーション、フッターなどを複数の言語で提供しているウェブページ向けに、 rel="alternate" hreflang="x" (英語)のサポートを開始いたしました。

今回は、多言語コンテンツに対する以下の 2 つのケースのサポートをさらに充実させます。
  • 多地域向けのサイトで、ほぼ同じ内容のコンテンツを使用している場合。例: オーストラリア、カナダ、米国向けの英語版サイトで、価格のみが異なっているもの
  • 多地域向けのサイトで、内容をすべて翻訳したコンテンツを提供しているもの、あるいは、全く異なる各国言語のコンテンツを地域別に提供しているもの。例: 日本語、英語、韓国語で書かれた製品情報ページを持つサイト
言語と地域を指定する
Google では、rel="alternate" hreflang="x" のサポートをさらに拡張し、 翻訳されたコンテンツ、または複数の異なる地域向けに提供されたコンテンツに対応しました (英語)。hreflang 属性では言語が指定でき、また任意で国の指定、同等コンテンツのある代替 URL の指定もできます。このような代替 URL を指定することによって、Google ではこのようなページをグループとして認識し、検索ユーザーの言語地域に最適な URL を提供することを目指しています。代替 URL は、同じサイトのものでも、別のドメインのものでも、どちらでも構いません。

ほぼ同一のコンテンツとしてページにアノテーションを付ける
同一言語を使用し、異なる地域を対象にする、ほぼ同じコンテンツを持つページが複数ある場合は必要に応じて、 rel="canonical" 属性 を使用して、優先するバージョンを指定することができます。Google はその指定に基づき、検索結果を表示する際はそのバージョンを優先しつつ、適宜ユーザーの地域に対応する URL を表示するようにします。この方法は、例えば、同一の製品ページのドイツ語版を用意しているが、ドイツ、オーストリア、スイスぞれぞれの Google で検索するユーザーに見せるページを分けたい場合などに活用できます。

使用例
具体的な手順を、URL の例を示しながら説明します。
  • https://www.example.com/ - ウェブサイトの通常のホームページ (スペイン語)
  • https://es-es.example.com/ - スペインのユーザー向けバージョン (スペイン語)
  • https://es-mx.example.com/ - メキシコのユーザー向けバージョン (スペイン語)
  • https://en.example.com/ - 汎用的な英語バージョン
これらのページすべてに対し、マークアップを次のように使用して、言語と地域 (任意) を指定します。

<link rel="alternate" hreflang="es" href="https://www.example.com/" />
<link rel="alternate" hreflang="es-ES" href="https://es-es.example.com/" />
<link rel="alternate" hreflang="es-MX" href="https://es-mx.example.com/" />
<link rel="alternate" hreflang="en" href="https://en.example.com/" />

hreflang=”es-ES” や hreflang=”es-MX” のように地域が指定されている場合、Google はその地域をターゲットにしているものと判断します。これらのアノテーションはすべて、 URL 単位 で使用してください。上記のリンク要素のどちらについても、サイトのトップ ページではなく、特定のページの URL を使用するようにしてください。

困ったときは
多地域、多言語対応のウェブサイトの正しい実装方法に関してご不明な点がありましたら、 ヘルプ センター (英語)の該当トピックをご覧になるか、 ウェブマスター ヘルプ フォーラム までご質問をお寄せください。