URL の削除について、パート III: 所有していないコンテンツの削除

2010 年 4 月 20 日(火曜日)

URL 削除シリーズの第 3 回投稿をお届けします。第 1 回と第 2 回の投稿では、自身の管理下にあるコンテンツを速やかに削除する方法と、キャッシュの速やかな削除をリクエストする方法について説明しました。今回は、Google の公開 URL 削除ツールを使用して、自身の管理下にないウェブサイトにコンテンツが掲載されているときに、Google の検索結果からコンテンツを削除するようリクエストする方法について説明します。

Google は、コンテンツの速やかな削除をリクエストできるように、次の 2 つのツールを提供しています。

  1. 確認済み URL 削除ツール: ウェブマスター ツールで自身が確認済み所有者になっているサイト(自分のブログや自社のサイトなど)でコンテンツが公開されているときに、Google の検索結果からそのコンテンツを削除するようリクエストするためのツール。
  2. 公開 URL 削除ツール: 自身の所有権を確認できないサイト(友だちのブログなど)でコンテンツが公開されているときに、Google の検索結果からそのコンテンツを削除するようリクエストするためのツール。

自身が所有していないサイトまたは管理できないサイトに掲載されている情報を削除したい場合があります。個々のサイトとサイトのコンテンツはそれぞれのウェブマスターが管理しているので、Google の検索結果を更新または削除する最良の方法は、コンテンツが公開されているサイトの所有者が URL のクロールをブロックするか、コンテンツ ソースを変更するか、ページを完全に削除することです。コンテンツが変更されなければ、次にクロールされたときに再び検索結果に表示されます。したがって、自身が所有していないサイトでホストされているコンテンツを削除する最初のステップは、ウェブサイトの所有者に連絡して、該当のコンテンツの削除またはブロックを依頼することです。

削除またはブロックされたコンテンツ

ウェブサイトの所有者がページを削除した場合は、削除されたページへのリクエストに対して 404 Not Found レスポンスまたは 410 Gone レスポンスが返されます。ウェブサイトの所有者が検索エンジンからページをブロックすることを選択した場合は、そのページをサイトの robots.txt ファイルで不許可にするか、そのページに noindex meta タグを含める必要があります。これらの要件のいずれかが満たされたら、[ウェブマスターがすでにページをブロックしています] オプションを使用して、削除リクエストを送信できます。

Google URL 削除ツール

ウェブサイトの所有者がページをブロックまたは削除したと主張していても、技術的にそうしていない場合があります。ページをすでにブロックしたと主張している場合は、サイトの robots.txt ファイルを入念にチェックして、該当ページが禁止済みのリストに含まれているかどうかを確認できます。

User-agent: *
Disallow: /blocked-page/

ページがブロックされているかどうかは、ページの HTML ソースコード自体でも確認できます。そうするには、ブラウザでページにアクセスして、[ページのソースを表示] を選択します。HTML の head セクションに noindex メタタグがあることを確認します。

<html>
<head>
<title>blocked page</title>
<meta name="robots" content="noindex">
</head>
...

ウェブサイトの所有者からページを削除したという通知が届いたら、HTTP レスポンス テストツール(Firefox ブラウザの Live HTTP Headers アドオンなど)を使用して確認できます。Firefox でこのアドオンを有効にすると、任意の URL をリクエストして、HTTP レスポンスが実際に 404 Not Found または 410 Gone になるかどうかをテストできます。

ページから削除されたコンテンツ

削除しようとしているコンテンツがページからなくなったことを確認したら、[コンテンツはすでにページから削除されました] オプションを使用して、キャッシュの削除をリクエストできます。このタイプの削除(通常は「キャッシュ」削除と呼ばれます)を行うと、古いページのキャッシュに保存されたコピーまたはバージョン、あるいはページのテキストの古いバージョンのスニペットが Google の検索結果に含まれなくなります。現在の更新済みページ(削除されたコンテンツを含まない)のみが Google の検索結果からアクセスできるようになります。ただし、現在の更新済みページは、外部サイトからのリンクがまだ存在しているために、引き続き古いコンテンツに関連する検索キーワードに対してランク付けされる可能性があります。キャッシュ削除リクエストでは、「ページから削除された語句」の入力を求められます。ページが変更されたことを Google の自動プロセスが確認できるように、現在のライブページにない単語を入力してください。そうしないと、リクエストは拒否されます。キャッシュ削除については、「URL の削除について」シリーズのパート II で詳しく説明しています。

Google キャッシュ削除ツール

セーフサーチでフィルタされた結果に表示される不適切なウェブページまたは画像の削除

Google は、不快感を与えるおそれがあるコンテンツを除外した検索結果の提供を目的として、セーフサーチ フィルタを導入しました。セーフサーチで除外されるべきと思われるコンテンツを見つけた場合は、セーフサーチでフィルタされた検索結果からそのコンテンツを今後除外するようリクエストできます。[セーフサーチでフィルタリングした検索結果に不適切なコンテンツが表示される] オプションを使用して、削除リクエストを送信してください。

Google セーフサーチ削除ツール

公開 URL 削除ツールで問題が発生した場合や、このページで取り扱っていない疑問がある場合は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿するか、ヘルプセンターで詳細な削除手順を参照してください。フォーラムに投稿する場合は、削除したいコンテンツへのリンクを表記する際に URL 短縮サービスを使用してください。

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