ユーザー生成スパムからサイトを守るには

2017 年 1 月 27 日(金曜日)

所有するウェブサイトのコメント欄やフォーラムで、自動生成されたと思われるコンテンツを見かけたことはないでしょうか。このようなコンテンツがページ上に作成されると、サイトを訪れる人々にとって迷惑なだけでなく、望ましくないコンテンツが Google などの検索エンジンによってサイトに関連付けられることになります。

このブログ投稿では、サイトやフォーラムでこの種のスパムが見つかった場合の対処方法のヒントをご紹介します。

ユーザー生成スパムとは、スパマーが自分のサイトへのトラフィックを増やす目的で、他人が所有するサイトに不正なコンテンツやリンクを投稿する行為です。いくつか例を挙げましょう。

コメント欄やフォーラムは、訪れた人々との交流を通じてサイトの魅力を高めることのできるすばらしい場所です。このような貴重な場所が、スパマーによって自動生成されたキーワードやリンクで埋め尽くされないようにしなければなりません。

サイトのフォーラムやコメント欄を保護し、スパマーに狙われにくくする方法は、次のように数多くあります。

  • フォーラムのソフトウェアにパッチを適用し、常に最新の状態に保つ: ソフトウェアを最新の状態に保つための時間を定期的に取り、重要なセキュリティ更新には特に注意を払います。スパマーは、バージョンが古いブログ、掲示板、およびその他のコンテンツ管理システムのセキュリティ問題を悪用します。
  • キャプチャを追加する: キャプチャを使用すると、投稿しようとしているユーザーが自動化されたスクリプトやロボットではなく、人間であることを確認できます。このようなサービスとしては、reCAPTCHASecurimageJcaptcha などがあります。
  • 疑わしい動作をブロックする: 多くのフォーラムでは、投稿間隔に対する時間制限を設定できます。また、トラフィックが極端に多い IP アドレスまたはプロキシを特定し、人間よりもボットが行うことが多い動作を検出できるプラグインもたくさんあります。phpBBSimple MachinesmyBB をはじめ、多くのフォーラム プラットフォームでこのような設定が可能です。
  • フォーラムの上位投稿者を毎日チェックする: 最近参加したユーザーの投稿数が極端に多い場合は、そのユーザーのプロフィールを調べて投稿内容がスパムでないかどうかを確認することをおすすめします。
  • 特定のタイプのコメントを無効にすることを検討する: たとえば、フォーラムのスレッドが非常に古く、ユーザーからの返信が期待できない場合は、スレッドを閉じることをおすすめします。

    今後フォーラムに対するモニタリングの停止を予定していて、フォーラムを利用しているユーザーがすでにいない場合は、投稿を完全に無効にすることでスパマーによる悪用を防止できます。

  • コメント管理機能を活用する: コメント管理の各種の機能を有効にして、一定の評価を得ているユーザーのみがリンクを投稿できるようにするか、リンク付きのコメントの投稿を承認制にすることを検討してください。

    可能な場合は、設定を変更して、匿名の投稿を禁止することや、新規ユーザーの投稿の一般公開を承認制にすることもできます。

    投稿の確認と承認を行うコメント管理者の作業負荷は、友だち、同僚、その他の信頼できるユーザーの協力を得ることによって分散できます。フォーラムに新たに参加したユーザーの投稿と言動には十分注意を払いましょう。

  • 明らかなスパム用語の拒否リストの作成を検討する: スパム用語(違法なストリーミングや薬物関連の用語など)の拒否リストを使用して、明らかに不適切なコメントをブロックします。自分のフォーラムや他のフォーラムでよく見かけるスパム投稿から、スパマーしか使わない不適切な言葉やトピックと無関係な言葉を抜き出して、拒否リストに追加します。組み込みの機能またはプラグインで、コメントをスパムとしてマークするか削除することもできます。
  • コメント欄のリンクに nofollow 属性を使用する: これにより、スパマーがサイトを標的にすることを阻止できます。Blogger を含む多くのブログサイトでは、投稿されたすべてのコメントに、この属性がデフォルトで自動的に追加されます。
  • 自動化されたシステムを使用してサイトを保護する: 多くのブログおよびフォーラム システム向けのプラグインを備えた Akismet などの包括的なシステムは、簡単にインストールすることができ、必要な作業の大部分を実行してくれます。

これらのトピックについて詳しくは、ヘルプセンターにあるユーザー生成スパムコメントスパムのドキュメントをご覧ください。また、ヘルプが必要な場合は、ウェブマスター セントラル ヘルプ フォーラムもご利用になれます。