インスタント プレビューについて

2010年11月10日水曜日

本日、昨年 11 月から提供していた 検索ツールのプレビュー表示機能 がインスタント プレビューとして生まれ変わりました。この機能は、各検索結果のプレビューを表示することでユーザーが目的の情報を探しやすくする機能です。従来は、タイトル、URL、スニペット(要約文)などのテキスト情報に基づいて、どの検索結果が自分の探している結果であるかを判断していました。インスタント プレビューの目的も同じですが、テキスト情報ではなく、各ページおよびページ内の関連個所を視覚的に表示します。ウェブマスターの皆さまにとっては、サイトのデザインの秀逸性をアピールする機会です。そこで、この機会をどのように生かせるか、いくつかポイントを挙げたいと思います。

まず、インスタント プレビューがどのような機能か理解することが重要です。ユーザーが任意の検索結果の虫めがねアイコンをクリックすると、そのページのスクリーンショットが検索結果の右に表示されます。オレンジ色でハイライトされた箇所がページ内で検索ワードと関連性が非常に高い個所になります。また、吹き出しには関連する箇所が抜き出されて表示されます。



これらの要素によって、ユーザーは検索結果をクリックした際にどのような情報が取得できるか、またなぜ検索ワードと関連性が高いかを知ることができます。そのため、あなたのページに実際に来るユーザーは探している情報を見つけ、サイトに滞在する可能性が高くなります。インスタント プレビューはクリックした検索結果の満足度を 5% 以上高められるという結果が我々の実験でも出ています。

多くのサイトが、サイトの構成、ページのレイアウト、情報の表示方法に対して多くの努力を注いできました。インスタントプレビューは Google の検索結果ページ上で非常に多くのスペースを使ってあなたのサイトをアピール出来る絶好の機会です。それでは、この機能を有効活用するコツをご紹介しましょう。
  • 余分な情報を極力載せず、ページの構成とレイアウトをシンプルにすること。シンプルさと明快さがインスタント プレビューを通じてユーザーに明らかになり、あなたのサイトのビジターはより良い体験ができるでしょう。

  • すきま広告やポップアップなどコンテンツを見えにくくする要素を避けましょう。これらの要素はプレビューに表示される可能性があり、その場合スクリーンショットが分かりにくくなってしまいます。

  • 多くのサイトのプレビューは通常のクローリングにより自動的に生成されます。時折、スクリーンショットをユーザーのリクエストに応じて生成することがあります。その際、新しい "Google Web Preview" ユーザーエージェントを使ってページをクロールします。

  • インスタント プレビューは Google の検索結果順位を一切変えません。同じ検索結果、同じ検索順位です。また、クリックのトラッキング方法も変わりません。その結果のプレビューが表示されたかどうかに関わらず、検索ユーザーが検索結果のタイトルをクリックし、あなたのサイトを訪問すると、それは通常通り 1 クリックとしてカウントされます。インスタント プレビューの表示自体はクリックとしてはカウントされません。

  • nosnippet メタ タグ を設定したページは、Google の検索結果にスニペットが表示されません。インスタントプレビューも同様に nosnippet メタ タグが付与されているページについてはプレビューを表示しません。しかし、インスタント プレビューからオプトアウトするかどうかは慎重にご検討ください。通常のスニペットと同様、プレビューはユーザーにとっては有益な情報です。我々の実験結果ではプレビューが表示された結果が実際にクリックされる確率は 4 倍以上に高まります。また、robots.txt でブロックされたページはインスタント プレビューを表示しません。

  • 現在、インスタント プレビューは一部の動画やフラッシュコンテンツを"パズル"アイコンあるいは黒い四角に置き換えて表示します。これらのリッチコンテンツを正しく表示できるよう現在改善中です。
今後もインスタント プレビューをさらに改善していきますので、ご期待ください。