Occupation
構造化データでは、給与推定額の提供者が、各職種の給与範囲と地域別の平均給与、一般的な福利厚生、応募資格、学歴要件などの詳細を定義し、経験レベルや採用組織などの要因に基づいて集計することができます。
職業の給与推定額やその他の情報を定義するには、以下の schema.org タイプと Google 拡張機能を使用します。
- 職業の定義:
Occupation
OccupationAggregation
(Occupation
の拡張)OccupationAggregationByEmployer
(OccupationAggregation
の拡張)
- 統計情報:
QuantitativeValueDistribution
(QuantitativeValue
の拡張)MonetaryAmountDistribution
(QuantitativeValueDistribution
の拡張)
例
次の JSON-LD の例では、構造化データ テストツールで、給与推定額データを含む簡単な Occupation
を示しています。
次の JSON-LD の例では、構造化データ テストツールで、給与推定額データを含む OccupationAggregationByEmployer
のやや複雑な例を示しています。
ガイドライン
一般的な構造化データの品質に関するガイドラインと技術的ガイドラインに準拠する必要があります。また、Occupation
構造化データには、以下のガイドラインが適用されます。
技術的ガイドライン
Occupation
構造化データは独立したデータです。Google に提供する他の構造化データと関連付ける必要はありません。- 1 つのウェブページに
Occupation
、OccupationAggregation
、OccupationAggregationByEmployer
のいずれかを 1 つだけ追加します。これらのタイプの定義を 1 つのページに複数追加しないでください。 - 構造化データとページに表示されるデータに一貫性を持たせるようにしてください。以下に例を挙げます。
- ページに平均給与のみを表示していて、構造化データにもそれらの値のみが含まれている。
- 年収を 5 桁の概数に丸めた値をページに掲載し、構造化データでも同じ粒度の値を提供する。
- ほとんどのプロパティは、特に指定のない限り、定義内に 1 回だけ出現するようにします。
- 地域によって特性が異なる職業の場合は(たとえば、米国北東部の給与範囲は中西部の給与範囲と異なることがあります)、別々のウェブページを作成し、それぞれに
Occupation
の定義を記述して、異なるoccupationLocation
を指定します。 - 給与推定額の構造化データは、リスティング ページ(職業の一覧を表示するページ)には追加しないでください。
- ページが変更される場合は、サイトマップを毎日更新してください。
コンテンツ ガイドライン
- すべての仕事の給与範囲と説明が類似している場合は、同様の職業名をグループ化します。職業名は具体的な名称にする必要がありますが、混乱を招くため、詳細にしすぎないようにしてください。次に例を示します。
- 範囲を広くしすぎない:
非推奨例: "Clinical, Counseling, and School Psychologists"
推奨例: "School Counselor"、"Clinical Psychologist"、"Clinical Therapist"、"Doctor of Psychology"
- 詳細にしすぎない:
非推奨例: "Home Health Registered Nurse" と "Registered Nurse (RN)" と "RN - Registered Nurse - Home Health - Travel Nurse"
推奨例: "Registered Nurse"
- 範囲を広くしすぎない:
構造化データタイプの定義
ここでは、給与推定額に関連する構造化データタイプについて説明します。
拡張された検索結果にコンテンツが表示されるようにするには、必須プロパティを含める必要があります。また、推奨プロパティを使用すると、コンテンツに関する詳細情報を追加できるので、ユーザー エクスペリエンスの向上につながります。
Google の構造化データ テストツールを使用して、マークアップを検証することができます。
Occupation
Occupation
タイプでは、給与推定額、必要なスキル、業務内容など、仕事に関する情報を定義します。Occupation
の完全な定義は schema.org/Occupation で確認できます。
必須プロパティ | |
---|---|
estimatedSalary |
MonetaryAmountDistribution の配列 特定の 基本給、ボーナス、その他の形式の金銭的報酬を説明するには、 |
name |
職業の名称。このフィールドでは自由形式のテキストを使用できます。例: "Software Engineer" おすすめの方法:
|
occupationLocation |
この職業の記述が適用される地域。単一の地域を指定する場合、1 つの おすすめの方法:
|
推奨プロパティ | |
---|---|
description |
職業の説明。
その他のガイドライン:
|
mainEntityOfPage |
給与推定額の情報が作成された日付。 "mainEntityOfPage": { "@type": "WebPage", "lastReviewed": "2017-07-23T14:20:00-05:00" } |
MonetaryAmountDistribution
MonetaryAmountDistribution
タイプは、金額の統計的分布です。MonetaryAmountDistribution
を使用して、Occupation
定義の給与、ボーナス、その他の金銭的報酬データの統計的分布を定義します。
MonetaryAmountDistribution
の完全な定義は schema.org/MonetaryAmountDistribution で確認できます。以下のプロパティに加えて、このタイプは QuantitativeValueDistribution
タイプのすべてのプロパティを継承します。
必須プロパティ | |
---|---|
name |
値のタイプ。基本給の指定は必須です。その他の種類の報酬は省略できます("Base"、"Bonus"、"Commission" など)。 |
推奨プロパティ | |
---|---|
currency |
値の ISO 4217 の 3 文字の通貨コード。例: "USD"、"CAD" |
OccupationAggregation
OccupationAggregation
タイプは Occupation
の拡張で、仕事の一時的な集合としてデータを提供します。たとえば、このタイプで集約する場合、その仕事の福利厚生と最低限必要な経験年数を指定できます。Google が提案した schema.org の新しい拡張機能です。
以下のプロパティに加えて、このタイプは Occupation
タイプのすべてのプロパティを継承します。
推奨プロパティ | |
---|---|
sampleSize |
集計された給与データの要因となっているデータポイントの数。例: "sampleSize": 42 |
yearsExperienceMax |
この職業で受け入れられる最大の経験年数。たとえば、次の例のように、若手の職務では、最大 5 年間の経験年数を指定することが考えられます。 "yearsExperienceMax": 5 |
yearsExperienceMin |
この職業で受け入れられる最小の経験年数。たとえば、次の例のように、上級の職務では、最低 10 年間の経験年数を求めることが考えられます。 "yearsExperienceMin": 10 |
OccupationAggregationByEmployer
OccupationAggregationByEmployer
タイプは OccupationAggregation
の拡張で、雇用主別にグループ化された仕事関連のデータを提供します。たとえば、ある職業グループの業種と採用組織を雇用主別に集約した形で指定できます。Google が提案した schema.org の新しい拡張機能です。
以下のプロパティに加えて、このタイプは Occupation
タイプと OccupationAggregation
タイプのすべてのプロパティを継承します。
必須プロパティ | |
---|---|
hiringOrganization |
この職業の職位を提供している組織。@context を "http://schema.org/" に設定します。 "hiringOrganization": { "@context": "http://schema.org/", "@type": "Organization", "name": "Google, Inc." } |
QuantitativeValueDistribution
QuantitativeValueDistribution
タイプは値の統計的分布です。MonetaryAmountDistribution
を使用して Occupation
構造化データの統計的分布を定義します。以下のプロパティに加えて、このタイプは schema.org の QuantitativeValue
タイプのすべてのプロパティを継承します。QuantitativeValueDistribution
の詳しい定義は schema.org/QuantitativeValueDistribution で確認できます。
必須プロパティ | |
---|---|
unitText |
指定された値の頻度。
|
推奨プロパティ | |
---|---|
median |
中央値。たとえば、この職業の給与の半分はこの値以下です。 |
percentile10 |
10 パーセンタイル値。たとえば、この職業の給与の 10% はこの値以下です。 |
percentile25 |
25 パーセンタイル値。たとえば、この職業の給与の 25% はこの値以下です。 |
percentile75 |
75 パーセンタイル値。たとえば、この職業の給与の 75% はこの値以下です。 |
percentile90 |
90 パーセンタイル値。たとえば、この職業の給与の 90% はこの値以下です。 |