悪意のある HTML や JavaScript がユーザーに配信されないように、Apps Script では iframe を使用して、HTML サービス ウェブアプリや Google ドキュメント、スプレッドシート、フォームのカスタム ユーザー インターフェースをサンドボックス化します。(HTML サービスは、メールの本文の生成など、他の状況ではサンドボックスを使用しません)。サンドボックスでは、クライアントサイド コードに制限が課せられます。
サンドボックス モード
IFRAME
を除くすべてのサンドボックス モードが廃止されました。古いサンドボックス モードを使用しているアプリは、新しい IFRAME
モードを自動的に使用するようになります。古いモード(NATIVE
と EMULATED
)を使用して開発されたスクリプトがある場合は、移行手順に沿って、IFRAME
モードで適切に機能するようにする必要があります。
setSandboxMode
メソッドは、呼び出されても効果がなくなりました。
IFRAME モードの制限事項
IFRAME
サンドボックス モードは、HTML5 の iframe サンドボックス化機能に基づいており、次のキーワードを使用します。
allow-same-origin
allow-forms
allow-scripts
allow-popups
allow-downloads
allow-modals
allow-popups-to-escape-sandbox
allow-top-navigation-by-user-activation
- この属性は、スタンドアロン スクリプト プロジェクトに対してのみ設定されます。
コンテンツが最上位のブラウジング コンテキストをナビゲートできるようにする allow-top-navigation
キーワードは制限されており、サンドボックスの属性として設定されていません。スクリプトをリダイレクトする必要がある場合は、ユーザーがアクションを実行するためのリンクまたはボタンを追加します。
リンク ターゲット属性の設定
IFRAME
モードでは、リンク ターゲット属性を _top
または _blank
のいずれかに設定する必要があります。
Code.js
function doGet() {
var template = HtmlService.createTemplateFromFile('top');
return template.evaluate().setSandboxMode(HtmlService.SandboxMode.IFRAME);
}
top.html
<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
<div>
<a href="http://google.com" target="_top">Click Me!</a>
</div>
</body>
</html>
この属性は、囲みウェブページの head セクション内の <base>
タグを使用してオーバーライドすることもできます。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<base target="_top">
</head>
<body>
<div>
<a href="http://google.com">Click Me!</a>
</div>
</body>
</html>
アクティブ コンテンツには HTTPS が必要
スクリプト、外部スタイルシート、XmlHttpRequest などのアクティブ コンテンツは、HTTP ではなく HTTPS 経由で読み込む必要があります。