Google Apps Script を使用すると、ドキュメントの作成と変更をプログラムで行うことができます。また、新しいメニュー、ダイアログ ボックス、サイドバーを使用してユーザー インターフェースをカスタマイズすることもできます。
基本情報
Apps Script は、次の 2 つの方法で Google ドキュメントとやり取りできます。スクリプトのユーザーがドキュメントに対する適切な権限を持っている場合、任意のスクリプトでドキュメントを作成または変更できます。また、スクリプトをドキュメントにバインドすることもできます。これにより、スクリプトでユーザー インターフェースを変更したり、ドキュメントを開いたときに応答したりできます。ドキュメント内からコンテナ バインド スクリプトを作成するには、[拡張機能] > [Apps Script] をクリックします。
どちらの場合も、次の例に示すように、Apps Script の ドキュメント サービスを使用してドキュメントを操作できます。
function createDoc() {
var doc = DocumentApp.create('Sample Document');
var documentTab = doc.getTab('t.0').asDocumentTab();
var body = documentTab.getBody();
var rowsData = [['Plants', 'Animals'], ['Ficus', 'Goat'], ['Basil', 'Cat'], ['Moss', 'Frog']];
body.insertParagraph(0, doc.getName())
.setHeading(DocumentApp.ParagraphHeading.HEADING1);
table = body.appendTable(rowsData);
table.getRow(0).editAsText().setBold(true);
}
上記のスクリプトは、ユーザーの Google ドライブに新しいドキュメントを作成し、ID が t.0 のタブ(デフォルトの最初のタブ)を取得して、ドキュメントの名前と同じテキストを含む段落を挿入し、その段落をタイトルとしてスタイル設定し、2 次元配列の値に基づいて表を追加します。スクリプトで DocumentApp.create の呼び出しを DocumentApp.openById または openByUrl に置き換えることで、既存のドキュメントにこれらの変更を加えることもできます。ドキュメント内で作成されたスクリプト(コンテナ バインド)の場合は、DocumentApp.getActiveDocument と Document.getActiveTab を使用します。
ドキュメントの構造
Apps Script の観点から見ると、ドキュメントは HTML ドキュメントとよく似た構造になっています。つまり、ドキュメントは 1 つ以上の Tab オブジェクトで構成され、各オブジェクトには要素(Paragraph や Table など)が含まれています。これらの要素には、他の要素が含まれていることがよくあります。ドキュメントを変更するほとんどのスクリプトは、getTab と asDocumentTab の呼び出しで始まり、その後に getBody が続きます。これは、Body が HeaderSection、FooterSection、Footnotes を除くタブ内の他のすべての要素を含むコア要素であるためです。
ただし、どのタイプの要素に他のタイプを含めることができるかについてはルールがあります。また、Apps Script のドキュメント サービスでは、特定の種類の要素しか他の要素に挿入できません。次のツリーは、特定のタイプの要素に含めることができる要素を示しています。
太字で示された要素は挿入できます。太字以外の要素は、その場で操作することしかできません。
- ドキュメント
テキストを置き換える
Apps Script は、ドキュメント内のテキストの置換によく使用されます。クライアント情報が記載されたスプレッドシートがあり、各クライアント向けにパーソナライズされたドキュメントを生成するとします。(このタイプの操作は、差し込み印刷と呼ばれることがよくあります)。
テキストの置換には replaceText メソッドを使用できます。このメソッドは、ほとんどの JavaScript 正規表現機能をサポートしています。次の例では、最初の関数はドキュメントにプレースホルダ テキストを追加し、2 番目の関数は client オブジェクトのプロパティでそのテキストを置き換えます。
これらの関数はどちらも getActiveDocument メソッドと getActiveTab メソッドを使用しますが、これらはドキュメント内で作成されたスクリプトにのみ適用されます。スタンドアロン スクリプトでは、代わりに DocumentApp.create、openById、または openByUrl を Document.getTab と組み合わせて使用します。
プレースホルダを追加する
function createPlaceholders() {
var body = DocumentApp.getActiveDocument().getActiveTab().asDocumentTab().getBody();
body.appendParagraph('{name}');
body.appendParagraph('{address}');
body.appendParagraph('{city} {state} {zip}');
}
プレースホルダを置き換える
function searchAndReplace() {
var body = DocumentApp.getActiveDocument().getActiveTab().asDocumentTab().getBody();
var client = {
name: 'Joe Script-Guru',
address: '100 Script Rd',
city: 'Scriptville',
state: 'GA',
zip: 94043
};
body.replaceText('{name}', client.name);
body.replaceText('{address}', client.address);
body.replaceText('{city}', client.city);
body.replaceText('{state}', client.state);
body.replaceText('{zip}', client.zip);
}
カスタム メニューとユーザー インターフェース
カスタム メニュー、ダイアログ ボックス、サイドバーを追加して、ドキュメントをカスタマイズできます。スクリプトが操作できるのは、バインドされているドキュメントの UI のみです。
HTML と CSS を使用してカスタム インターフェースを作成する方法については、HTML Service のガイドをご覧ください。インターフェースをアドオンとして公開する場合は、スタイルガイドに沿って、ドキュメント エディタと一貫性のある外観になるようにしてください。
Google ドキュメント用アドオン
アドオンはドキュメント内で実行され、ドキュメント アドオン ストアからインストールできます。ドキュメント用のスクリプトを作成し、それを世界中のユーザーと共有したい場合は、Apps Script を使用してスクリプトをアドオンとして公開できます。公開されたアドオンは、他のユーザーがアドオン ストアからインストールできます。
ドキュメント用アドオンを作成するには、ドキュメント用アドオンの作成に関するクイックスタートをご覧ください。
トリガー
Google ドキュメントにバインドされたスクリプトは、シンプルなトリガーを使用して、ドキュメントの onOpen イベントに応答できます。このイベントは、ドキュメントの編集権限を持つユーザーがドキュメントを Google ドキュメントで開くたびに発生します。
トリガーを設定するには、onOpen という関数を作成します。このトリガーの例については、Google Workspace のカスタム メニューをご覧ください。トリガーはメニューの追加に便利ですが、承認が必要な Apps Script サービスは使用できません。