Google Play のデータ開示要件に備える

最終更新日: 2025 年 5 月 14 日

2021 年 5 月、Google Play は新しいデータ セーフティ セクションをリリースしました。ここには、アプリによるデータの収集や共有、セキュリティ対策に関して、デベロッパーから提供された開示情報が表示されます。

このページでは、ML Kit Android SDK の使用に関するデータ開示要件について説明します。また、SDK におけるユーザーデータの処理方法、アプリ デベロッパーが制御できる設定または呼び出しについても、このページでご説明いたします。

Google では、お客様のサポートにおいて可能な限り情報を開示するよう努めておりますが、アプリによるエンドユーザー データの収集、共有、セキュリティ対策について、Google Play のデータ セーフティ セクション フォームにどのように対応するかは、アプリのデベロッパーとしてお客様の責任で判断していただく必要があります。

このページの情報を使用するにあたって

このページには、各 ML Kit Android SDK の最新バージョンで収集されるデータが記載されています。

収集データのデータタイプの特定に役立つ、Android のデータタイプに関するガイドをご用意しております。データ開示への準備にお役立てください。また、収集されたデータが特定のアプリで共有、使用される方法についても考慮する必要があります。

ML Kit Android SDK のデータ暗号化とデータ共有の概要:

データ暗号化 このページに記載されている収集対象のデータについて、ML Kit は HTTPS を使用して転送中のデータを暗号化します。
データ共有 このページで記載されている収集データについて、ML Kit から第三者に転送されることはありません。

収集されるデータ

すべての機能で収集されたデータ

データ ML Kit SDK が収集するデータ
デバイス情報 デバイス情報(メーカー、モデル、OS バージョン、ビルドなど)と利用可能な ML ハードウェア アクセラレータ。診断と使用状況の分析に使用されます。
アプリケーション情報 パッケージ名とアプリのバージョン。診断と使用状況の分析に使用されます。
デバイスまたはその他の識別子 薄い特徴の場合:
  • 診断と使用状況の分析に使用されるデバイス ID。
  • ユーザーや物理デバイスを一意に識別することを目的としない、インストールごとの ID。診断と使用状況の分析に使用されます。
バンドルされた機能の場合:
  • ユーザーや物理デバイスを一意に識別することを目的としない、インストールごとの ID。診断と使用状況の分析に使用されます。
生成 AI 機能の場合:
  • 診断と使用状況の分析に使用されるユーザー、デバイス、その他の識別子。
  • ユーザーや物理デバイスを一意に識別することを目的としない、インストールごとの ID。診断と使用状況の分析に使用されます。
パフォーマンス指標 パフォーマンス指標(レイテンシなど)。診断と使用状況の分析に使用されます。
API の構成 API 構成(画像形式や解像度など)。診断と使用状況の分析に使用されます。
特徴の入力と出力のサイズ 診断と使用状況分析に使用される入力と出力のサイズ。
機能バージョン 診断と使用状況分析に使用される機能のバージョン。
イベントタイプ イベントタイプ(機能の初期化、モデルのダウンロード、検出、リソースのリリースなど)。診断と使用状況の分析に使用されます。
エラーコード 機能イベント(機能の初期化、モデルのダウンロード、検出、リソースのリリースなど)のエラーコード。診断と使用状況の分析に使用されます。

特定の機能で収集される追加データ

カスタム画像ラベル付けとオブジェクト検出

com.google.android.gms:play-services-mlkit-image-labeling-custom
com.google.mlkit:object-detection-custom
com.google.mlkit:image-labeling-custom

オブジェクトの検出とポーズの検出

com.google.mlkit:object-detection
com.google.mlkit:pose-detection
com.google.mlkit:pose-detection-accurate

エンティティ抽出とデジタルインク認識

com.google.mlkit:entity-extraction
com.google.mlkit:digital-ink-recognition

  • 構成された言語。診断と使用状況の分析に使用されます。

スマート リプライ

com.google.mlkit:smart-reply

言語 ID

com.google.android.gms:play-services-mlkit-language-id
com.google.mlkit:language-id

  • 識別された言語。診断と使用状況の分析に使用されます。

翻訳

com.google.mlkit:translate

バーコード スキャン

com.google.android.gms:play-services-code-scanner
com.google.android.gms:play-services-mlkit-barcode-scanning
com.google.mlkit:barcode-scanning

  • 自動ズーム オプションを有効にすると、次のデータが収集されます。
    • ユーザーや物理デバイスを一意に識別することを目的としない、スキャン セッション用に動的に生成される ID。
    • 自動ズーム イベントのズームレベルの変更。
    • 自動ズーム用のバーコードが含まれる可能性のある境界ボックスの予測座標。

生成 AI

com.google.mlkit:genai-image-description
com.google.mlkit:genai-prompt
com.google.mlkit:genai-proofreading
com.google.mlkit:genai-rewriting
com.google.mlkit:genai-summarization

  • 構成された言語。診断と使用状況の分析に使用されます。