Chrome を利用したテストの一環として、Chrome には、サイトがサードパーティ Cookie を使用せずにサイトの動作をプレビューできるテストモードが用意されています。入札者がテストできるように、入札リクエストには Chrome の Cookie のサポート終了ラベルが含まれています。ビッダーは、プレターゲティングを使用して、Cookie のサポート終了のラベルを含むリクエストをフィルタすることもできます。
Cookie のサポート終了ラベルが Google アド マネージャーでどのように処理されるかについては、Google アド マネージャー ヘルプセンターをご覧ください。
入札リクエスト
Google 認定バイヤーの入札リクエスト プロトコル
Chrome の Cookie サポート終了ラベルは、BidRequest.Device
メッセージの cookie_deprecation_label
フィールドに表示されます。このフィールドは、プロトコルのオープンベータ版で使用できます。
定義は次のとおりです。
message BidRequest {
...
message Device {
...
// Chrome-facilitated cookie deprecation testing label as provided by
// Chrome.
// https://developer.chrome.com/en/docs/privacy-sandbox/chrome-testing/
optional string cookie_deprecation_label
}
optional Device device
}
OpenRTB プロトコル
Chrome の Cookie サポート終了ラベルは、OpenRTB BidRequest.device.ext
メッセージに含まれています。定義は次のとおりです。
message DeviceExt {
...
// Chrome-facilitated cookie deprecation testing label as received from
// Chrome.
// https://developer.chrome.com/en/docs/privacy-sandbox/chrome-testing/
optional string cdep;
}
例
以下に、Google 認定バイヤーと OpenRTB プロトコルで Chrome 提供のラベルを表す例を示します。Chrome から「label_only_3
」が返された場合:
Google 認定バイヤー プロトコルの BidRequest:
device {
cookie_deprecation_label: "label_only_3"
}
OpenRTB 入札リクエスト:
{
"device": {
"ext": {
"cdep": "label_only_3"
}
}
}
この拡張機能は、プロトコルのオープンベータ版で利用できます。
対象
入札リクエストに Chrome のサポート終了ラベルが含まれている場合、既存のプライバシー保護と管理が適用されます。たとえば、ユーザーがパーソナライズド広告を無効にした場合、Chrome から提供されたラベルは使用できません。
プレターゲティング ディメンション
ビッダーは、プレターゲティング設定に新しいプレターゲティング ディメンションを設定して、Chrome ラベルを持つリクエストをフィルタできます。各プレターゲティング設定には 1 つ以上のラベルを含めることができます。
サポートされているラベルは次のとおりです。
モード | ラベル |
B |
|
A |
|
たとえば、プレターゲティング構成に [label_only_3, label_only_4]
が含まれている場合、リクエストに label_only_3
または label_only_4
のいずれかが含まれていれば、プレターゲティング構成は一致します。