動画パブリッシャーの場合は、視聴者がミッドロール広告をスキップしないようにするため、ユーザーが広告ブレークを過ぎてシークした場合、ユーザーをそのミッドロール挿入点の先頭に戻し、そのミッドロール挿入点の完了後にシーク位置に戻ることができます。この機能は「スナップバック」と呼ばれます。
例として、以下の図をご覧ください。動画の視聴中に 5 分の時点から 15 分の時点までシークすることにしました。ただし、10 分の時点で、視聴者がコンテンツを見る前に視聴するよう広告ブレークを設定できます。
このミッドロール挿入点を表示する方法は次のとおりです。
- ユーザーがシークを再生し、再生されなかった広告ブレークを超えて飛んでいたかどうかを確認し、その場合は、広告ブレークに戻ります。
- ミッドロール挿入点が完了したら、元のシークに戻します。
図で表すと次のようになります。
AdvancedExample で説明したように、このワークフローを IMA DAI SDK で実装する方法について説明します。
シークにより広告ブレークが未視聴のままにならないようにする
ユーザーがシークを実行していて、再生していない広告ブレークを超えたかどうかを確認し、実行されていた場合は、ユーザーを広告ブレークに戻します。iOS Advanced の例では、ユーザーの UI 操作を使用して、ユーザーがシークを実行したことを検出します。シークの開始時間を保持して、シークで未再生の広告ブレークを渡したかどうかを確認します。ユーザーが動画コントロールを離すと、現在の時刻と直近の広告ブレークの時刻を比較します。ミッドロール挿入点がシーク開始時間より後に落ちる（つまり、ユーザーがスキップしている時間）、まだ再生されていない場合は、ミッドロール挿入点の最初までシークします。また、後で広告ブレーク完了ハンドラ内で確認できるように、スナップバック フラグを設定します。
- (IBAction)videoControlsTouchStarted:(id)sender {
self.seekStartTime = self.contentPlayer.currentTime;
}
- (IBAction)videoControlsTouchEnded:(id)sender {
self.seekEndTime = CMTimeMake(self.progressBar.value, 1);
IMACuepoint *lastCuepoint =
[self.streamManager previousCuepointForStreamTime:CMTimeGetSeconds(self.seekEndTime)];
if (!lastCuepoint.played && (lastCuepoint.startTime > CMTimeGetSeconds(self.seekStartTime))) {
self.snapbackMode = YES
// Add 1 to the seek time to get the keyframe at the start of the ad to be your landing place.
[self.contentPlayer seekToTime:CMTimeMakeWithSeconds(lastCuepoint.startTime + 1, NSEC_PER_SEC)];
}
}
ユーザーを元のシークに戻します。
広告ブレーク終了時のハンドラで、スナップバックの結果として前のブレークが再生されたかどうかを確認します。その場合は、ユーザーが最初に検索しようとしていた場所に戻ります（再生した直後のミッドロール挿入点の途中でない限り）。
- (void)streamManager:(IMAStreamManager *)streamManager didReceiveAdEvent:(IMAAdEvent *)event {
switch (event.type) {
case kIMAAdEvent_AD_BREAK_ENDED: {
if (self.snapbackMode) {
self.snapbackMode = NO;
if (CMTimeCompare(self.seekEndTime, self.contentPlayer.currentTime)) {
[self.contentPlayer seekToTime:self.seekEndTime];
}
}
break;
}
}
}