タグ マネージャーをご利用の場合、サーバーサイド タグ設定を使用すると、ウェブサイトまたはアプリで行っていた測定タグの処理を Google Cloud 経由でサーバーサイドへ移行できます。クライアントサイドのタグと比べ、サーバーサイドでのタグ設定には次のようなメリットがあります。
- パフォーマンスの向上: ウェブサイトまたはアプリの測定タグが少なくなるため、クライアントサイドで実行するコードが減少します。
- セキュリティの強化: お客様が管理するサーバーサイド環境でデータを収集し配布することで、訪問者データの保護が強化されます。データは Google Cloud インスタンスへ送信された後、他のタグによって処理され、転送されます。
サーバーサイド タグ設定を開始するには:
新しいタグ マネージャー サーバーサイド コンテナを作成する
サーバーサイド タグ設定を使用するには、タグ マネージャーのサーバー用コンテナを新規に作成します。
- タグ マネージャー アカウントで、新しいコンテナを作成します。
- [アカウント]
目的のアカウント名の横にある
をクリックします。
- [コンテナを作成] を選択します。
- [アカウント]
- [ターゲット プラットフォーム] で [Server] を選択します。
- [作成] をクリックします。
新しいサーバー用コンテナを初めて作成するときは、タグ設定サーバーを設定するためのダイアログが表示されます。このプロセスについては、次のセクションで詳しく説明します。
Google Cloud Platform(GCP)サーバーを作成する
サーバーサイド コンテナを作成したら、そのコンテナを GCP サーバーにデプロイします(後でインストール画面に戻るには、画面上部のバーでコンテナ ID をクリックするか、[管理] [Google タグ マネージャーをインストール] へ移動します)。
タグ設定サーバーを設定します。
- タグ設定サーバーを自動的にプロビジョニングする(推奨): タグ マネージャーの画面に表示される指示に従います。詳しい手順は、この後の説明をご覧ください。
- タグ設定サーバーを手動でプロビジョニングする: App Engine 設定ガイドに記載されている手順に従います。
GCP の請求先アカウントを選択するか作成し、サーバーを作成する: GCP で請求先アカウントをすでに作成している場合は、メニューから目的の請求先アカウントを選択します。請求先アカウントがまだない場合は、作成するよう求められます。サーバーが作成されたことを知らせるメッセージが表示されたら、スライダーを閉じるか、このウィンドウ以外へ移動すると、サーバーサイド コンテナを使用できるようになります。
サーバー ドメインを設定する
タグ設定サーバーのプロビジョニングが完了すると、appspot.com
にデフォルトの URL が設定されます。ウェブサイトのサブドメインでタグ設定サーバーを指定することを強くおすすめします。ウェブサイトのサブドメインをタグ設定サーバーにマッピングする方法については、こちらの手順をご覧ください。
デフォルトの GCP デプロイについて
自動プロビジョニング プロセスを使用してタグ設定サーバーを作成すると、そのサーバーにはデフォルトの設定が適用されます。
タグ設定サーバーを自動プロビジョニングした場合、どの GCP リソースが割り当てられますか?
タグ設定サーバーを自動プロビジョニングすると、スタンダード環境の単一の App Engine サーバー上にサーバーサイド コンテナがデプロイされ、そのコンテナを使用して GCP プロジェクトが作成されます。単一のサーバー上にデプロイされたサーバーサイド タグ設定環境は、トラフィック量が少ない状況でサーバーサイド タグ設定機能をテストする場合に適しています。
サーバーサイド コンテナがライブ トラフィックの受信を開始したら、App Engine フレキシブル環境にアップグレードして追加の GCP サーバーを割り当てます。これによって冗長性を確保し、システムダウンや容量制限が生じた際にデータ損失を回避できます。冗長性を確保するには、コンテナごとに 3 台以上のサーバーを構成する必要があります。こちらの手順に沿って環境をアップグレードします。
タグ設定サーバーのドメインとは?
デフォルトのデプロイでは App Engine サブドメインが使用されます。ウェブサイトのサブドメインでタグ設定サーバーを指定することを強くおすすめします。ウェブサイトのサブドメインをタグ設定サーバーにマッピングする方法については、こちらの手順をご覧ください。
デフォルトの環境では料金がかかりますか?
単一サーバーを使用する GCP プロジェクトのデフォルト環境では、ほとんどの場合、料金がかかりません。ただし、次のような状況では、単一サーバー環境でも料金が発生します。
- GCP デプロイで使用する請求先アカウントが、GCP Always Free 枠からサーバーをプッシュする他のプロジェクトにリンクされている。
- サーバーから送信されるトラフィックの量が無料枠の上限を超えている。
App Engine フレキシブル環境にアップグレードすると、サーバー 1 台につき、毎月 30~50 ドルの料金が発生します。ネットワーク トラフィックが多いと、この料金が増加する可能性があります。
GCP プロジェクトにサーバーを追加するにはどうすればよいですか?
GCP プロジェクトにサーバーを追加する手順については、こちらのページをご覧ください。
最初のリクエストを送信する
最初のリクエストを送信する方法については、サーバーサイドの Google タグ マネージャーにデータを送信する方法をご覧ください。