KPI が収益でない場合(有料メディア合計貢献度の事前分布)

KPI が収益でない場合は、値または revenue_per_kpi の推定値を指定することをおすすめします。この値を指定すると、増分結果は KPI ではなく通貨単位(ドルなど)で表されます。メリディアンでは、増分結果を費用で割ったものが ROI と定義されます。したがって、増分結果が通貨単位で表されている場合、ROI は単位のない量になります。そのため、ほとんどのユースケースでは、デフォルトの ROI 事前分布を選択するのが妥当です。

ただし、KPI に明確な通貨単位が関連付けられておらず、使用できる妥当な revenue_per_kpi 引数がない場合があります。たとえば、アプリ インストールのライフタイム バリューが妥当な許容誤差内では不明な、無料アプリのインストール数などです。このシナリオでは、カスタム事前分布を使用することをおすすめします。詳細については、結果が収益でない場合にカスタムの事前分布を設定するをご覧ください。

ユースケースに基づいてカスタムの事前分布を設定できない場合は、デフォルトの有料メディア合計貢献度の事前分布を使用することをおすすめします。

デフォルトの有料メディア合計貢献度の事前分布

以下のすべてに当てはまる場合:

  • KPI が収益でない。
  • revenue_per_kpi が使用できない。
  • media_prior_type'roi' であり、rf_prior_type'roi' である。

デフォルトの ROI 事前分布は使用せず、代わりに、すべての有料メディア チャネルが貢献している KPI の増分率が平均 40%、標準偏差 20% になる共通の ROI 事前分布をすべてのチャネルに適用します(「有料メディアの合計貢献度の事前分布」)。この場合、ROI は費用単位あたりの増分 KPI 単位として解釈されます。平均 40% と標準偏差 20% 以外で事前分布を設定するには、カスタムの有料メディア合計貢献度の事前分布をご覧ください。

なお、KPI が収益でなく、revenue_per_kpi が設定されていない場合、メリディアンはデフォルトでこの動作になります。そのため、事前分布コンテナで ROI 事前分布を別途指定する必要はありません。ROI 事前分布が明示的に設定されている場合、メリディアンではデフォルトではなくこれが使用されます。

この「有料メディアの合計貢献度の事前分布」は、チャネルレベルの貢献度事前分布とは異なります。チャネルレベルの貢献度事前分布について詳しくは、結果が収益でない場合にカスタムの事前分布を設定するをご覧ください。