Chrome Policy API の概要

Chrome Policy API は、Chrome 管理者が組織内の組織部門に割り当てられている Chrome ポリシーをプログラムで表示、管理できるようにする一連のサービスです。Chrome 管理者は、この API を使用して、組織内で ChromeOS デバイスと Chrome ブラウザがどのように使用されているかに関する分析情報を入手できます。

主なメリット

• Google 管理コンソールの互換性: API で行った変更は Google 管理コンソールの UI に反映されます。その逆も同様です。

• 監査ロギング: この API で行われた変更は、標準の管理者監査ログに記録されます。

• データドリブンのアプローチ: Chrome ポリシーはデータとして表現され、API インターフェースから直接参照されることはありません。これにより、追加開発を行うことなく、今後の Chrome ポリシーを使用するための API クライアントを自動化できます。今後、API でサポートされるポリシーの数は増えていきます。

• Admin SDK API を補完: この API は、Chrome 管理者が次のタスクを行う Admin SDK API を補完します。

  • Admin SDK の Directory API を使用して Chrome デバイスを管理します。
  • Admin SDK の Chrome Browser Management API で Chrome ブラウザを管理できます。
  • Admin SDK の Chrome Printer Management API を使用して、Chrome CUPS プリンタを管理できます。

一般的なユースケース

次の表に、この API で実行できる上位のタスクを示します。リクエストとレスポンスの例については、コードサンプルをご覧ください。

https://chromepolicy.googleapis.com/v1/customers/$CUSTOMER を基準にする URL です。

タスクの説明	相対 URL	HTTP メソッド	リクエスト パラメータ
ポリシー スキーマを一覧表示する	./policySchemas	GET	省略可: filter、pageSize、pageToken
ポリシー スキーマを取得する	./policySchemas/$SCHEMA_NAME	GET
組織部門またはグループのポリシーを取得または一覧表示する	./policies:resolve	POST	必須: policySchemaFilter、policyTargetKey 省略可: pageSize、pageToken
組織部門のポリシーを変更する	./policies/orgunits:batchModify	POST	必須: requests: {policyTargetKey, policyValue, updateMask}
組織部門のポリシーを継承する	./policies/orgunits:batchInherit	POST	必須: requests: {policyTargetKey, policySchema}
グループ内のポリシーを変更する	./policies/groups:batchModify	POST	必須: requests: {policyTargetKey, policyValue, updateMask}
グループ内のポリシーを削除する	./policies/groups:batchDelete	POST	必須: requests: {policyTargetKey, policySchema}
グループ内の優先値を一覧表示する	./policies/groups:listGroupPriorityOrdering	POST	必須: requests: {policyTargetKey, policyNamespace}
グループの優先順位を更新する	./policies/groups:updateGroupPriorityOrdering	POST	必須: requests: {policyTargetKey, policyNamespace, groupIds}
ポリシーのファイルをアップロードする	./policies/files:uploadPolicyFile	POST	必須: requests: {policyField}

使用量上限

この API は、Chrome ユーザーの組織内部でのみ使用します。詳しくは、Chrome Policy API の利用規約をご確認ください。Google と連携して商用 API クライアントを構築するには、パートナー申請を提出してください。

次のステップ

• ポリシー スキーマの詳細
• リクエストの設定と承認
• コードサンプルを確認する