Google アナリティクス デベロッパー アドボケイト Pete Frisella – 2013 年 7 月
このドキュメントでは、Google アナリティクス superProxy の導入方法と特定の機能の使い方や、重要な考慮点について説明します。
はじめに
Google アナリティクス superProxy を活用して、Google アナリティクスのレポートデータを公開することができます。これを使用して、独自のカスタム ダッシュボードやウィジェットの強化、さまざまな形式へのレスポンスの変換、テストなどを行えます。
Google アナリティクス superProxy は、Core Reporting API、Real Time Reporting API、およびMulti-Channel Funnels Reporting API と連携します。
特長
- Google アナリティクス データの公開。
- superProxy を使用して独自のマイレポートを作成。
- CSV、データ表、TSV に変換。
- 相対的期間のサポート(例:過去 7 日間)。
- レポートデータの自動更新。
- キャッシュ - 迅速なレスポンスと効率的な割り当ての使用。
仕組み
Google アナリティクス データのクエリを作成すると、その特定のレポートデータが、共有可能な新しい URL で公開されます。その URL を訪れる人は誰でも、認証なしでレポートデータにアクセスすることができます。
たとえば、先週のプージビューに基づく上位 10 位のブラウザを取得するクエリや、昨日のセッション数のクエリなどを作成できます。公開したいクエリとデータの更新頻度を指定すれば、残りの作業は Google アナリティクス superProxy が処理します。
ヒント: Query Explorer を使用してレポートを生成し、Query URI
をコピーして Google アナリティクスの superProxy で使用できます。
クエリの設定と作成
Google アナリティクス superProxy は、Google App Engine 環境で動作するウェブ アプリケーションです。このアプリケーションをダウンロードしてデプロイするには、簡単な手順を行います。
ユーザーの管理
Google アナリティクス superProxy は、ユーザーを追加するためのシンプルなユーザー管理画面を備えています。各ユーザーは、自身が作成した API クエリの一覧表示と管理のみを行うことができます。
ユーザー管理を行えるのは管理者だけです。新しいユーザーを追加する:
- Google アナリティクスの superProxy 管理インターフェース(
https://your-application-id.appspot.com/admin
など)で、[ユーザーを管理] ボタンをクリックします。 - [ユーザー管理] ページで、追加したいユーザーのメールアドレスを入力して、[ユーザーを追加] ボタンをクリックします。ユーザーが追加されますが、ユーザーがアカウントをアクティブにするまでアクセス権は与えられません。
/admin/activate
ページにアクセスして、アカウントを有効にするようユーザーに伝えてください。例:https://your-application-id.appspot.com/admin/activate
アクティベーションが機能するには、追加したメールアドレスに対して Google アカウントにログインする必要があります。- アカウントが正常に有効化されると、
/admin
ページにアクセスし、Google アナリティクス アカウントへのアクセスを承認して、独自の API クエリを作成できるようになります。
管理者ユーザー
Google アナリティクス superProxy の管理者ユーザーは、App Engine の管理コンソールを使用して追加できます。このコンソールから追加されたすべてのユーザーは、管理者となります。
管理者は、任意のユーザーの API クエリの一覧表示と管理を行うことができます。
ドメインの制限
Google アナリティクス superProxy の機能は利用したいけれども、一定のユーザー ドメイン以外にはデータを公開したくない場合もあります。デフォルトでは、App Engine でホストされる無料アプリケーションに、Google アカウントを使用してログインしたユーザーは、誰でも公開エンドポイントにアクセスすることができます。
アプリケーションへのアクセスをさらに制限するには、Google アナリティクスの superProxy の前に独自の認証レイヤを実装するか、G Suite を使用して、ドメインで管理されているユーザーにアプリケーションを制限できます。詳しくは、アプリの認証を設定するをご覧ください。
割り当てに関する考慮事項
Google アナリティクス superProxy では、キャッシュ / データストアからレポートデータを配信することにより割り当てを節約できます。ただし、更新間隔を短く設定すると、割り当てをすぐに使ってしまう可能性があります。これを回避するために、リクエストされるデータのタイプに適した間隔でクエリの更新を行うようにしてください。
App Engine
App Engine アプリケーションにおける、デフォルトの無料の割り当て量は大きいため、たいていの場合は制限に達することなく使用できます。デフォルトの割り当て制限を引き上げたり、制限を排除したい場合は、課金設定を有効にしてください。詳細については、App Engine の割り当てをご覧ください。
コミュニティと Issue Tracker
Google アナリティクス superProxy フォーラムは、プロジェクトに関して質問をしたり、アイデアを共有したり、意見交換をしたりするディスカッション グループです。
Issue Tracker は、Google アナリティクス superProxy の問題や機能のリクエストを報告したり追跡したりするサイトです。