このドキュメントでは、Google アナリティクスの Measurement Protocol のヒットを検証する方法について説明します。
概要
Measurement Protocol ヒットの形式が正しくない場合や、必要なパラメータがない場合でも、Google アナリティクス Measurement Protocol は HTTP エラーコードを返しません。ヒットの形式が正しいこと、必要なパラメータがすべて含まれていることを確認するには、ヒットを本番環境にデプロイする前に検証サーバーでテストします。
このガイドでは、Measurement Protocol 検証サーバーにヒットを送信するプロセスと、そのレスポンスを解釈する方法について説明します。
検証用にヒットを送信する
ヒットは、現在 Measurement Protocol でサポートされている方法で、Measurement Protocol 検証サーバーに送信できます。異なる点は URL だけです。ヒットを Measurement Protocol 検証サーバーに送信するには、エンドポイント /collect
ではなく /debug/collect
エンドポイントを使用します。Measurement Protocol 検証サーバーに送信された無効なヒットの例を次に示します。
https://www.google-analytics.com/debug/collect?tid=fake&v=1
Measurement Protocol ヒットの作成方法について詳しくは、プロトコルのリファレンスをご覧ください。
レスポンスの解釈
Measurement Protocol 検証サーバーからのレスポンスは JSON 形式です。次の例は、上記のヒットに対するレスポンスを示しています。
{ "hitParsingResult": [ { "valid": false, "hit": "GET /debug/collect?tid=fake\u0026v=1 HTTP/1.1", "parserMessage": [ { "messageType": "ERROR", "description": "The value provided for parameter 'tid' is invalid. Please see http://goo.gl/a8d4RP#tid for details.", "parameter": "tid" }, { "messageType": "ERROR", "description": "Tracking Id is a required field for this hit. Please see http://goo.gl/a8d4RP#tid for details.", "parameter": "tid" } ] } ] }
レスポンスのルート hitParsingResult
は、元のリクエストで送信されたヒット数に対応する長さの配列です。配列内の各オブジェクトにはキー valid
、hit
、parserMessage
が含まれます。ヒットが無効な場合、parserMessage
には検証の問題を示すオブジェクトの配列が含まれます。ヒットが有効な場合、parserMessage
は空の配列になります。
次の表に、hitParsingResult
配列の各項目のプロパティを示します。
キー | タイプ | 説明 |
---|---|---|
valid |
Boolean |
有効なヒットの場合は true 、無効なヒットの場合は false 。 |
hit |
string |
リクエストのパスのほか、そのメソッドとプロトコルを含む文字列です。 |
parserMessage |
Array |
パーサー メッセージのリストです。ヒットが有効な場合、この配列は空です。 |
parserMessage.messageType |
string |
"INFO"、"WARN"、"ERROR" のいずれかの値になります。 |
parserMessage.description |
string |
検証で見つかった問題の詳細と修正手順です。 |
parserMessage.parameter |
string|undefined |
検証で見つかった問題の原因となっているパラメータです(該当する場合)。 |