Google Chat アプリにデータのインポートを許可する

Google Chat API を使用すると、アプリはインポート モードのスペースを使用して、他のメッセージング プラットフォームから Google Chat にデータをインポートできます。詳しくは、別のサービスから Google Chat にメッセージ データをインポートするをご覧ください。

インポート モードのスペースでリソースを読み書きするには、サービス アカウントを使用して Chat 用アプリを認証する必要があります。管理者がサービス アカウントに次の Chat API 認可スコープ(https://www.googleapis.com/auth/chat.import)を付与します。

この OAuth スコープをサービス アカウントに付与できるのは、Google Workspace ドメイン管理者のみです。付与は、ドメイン全体の委任を通じて行います。Chat 用アプリがインポート モードのスペースを作成するすべてのドメインに、この OAuth スコープが必要です。サービス アカウントにこのスコープのドメイン全体の権限が委任されると、Chat 用アプリはユーザー アカウントの権限借用によってインポート モードのスペースにアクセスできるようになります。

シナリオによっては、権限借用のユーザー アカウントが使用できなくなることがあります。このような場合、Chat 用アプリはサービス アカウントの認証情報をフォールバックとして使用できます。たとえば、メッセージの作成時に使用されたユーザー アカウントを削除すると、Chat 用アプリは独自のサービス アカウントの認証情報を使用して、同じ内容のメッセージを作成できます。Chat 用アプリは、次の OAuth スコープ https://www.googleapis.com/auth/chat.bot を使用して、サービス アカウント認証情報でアプリとしてインポート モードのスペースにアクセスできます。

インポート モードのスペースにリソースをインポートする場合、他の Google Chat API スコープは必要ありません。Chat 用アプリは、自身が作成したインポート モードのスペースにのみコンテンツをインポートできます。他のアプリが作成したインポート モードのスペースにはインポートできません。

次の表に、Chat 用アプリがインポート モードのスペースで呼び出すことができるリソース メソッドと、サポートされている認証の種類を示します。

リソース メソッド

ユーザーの権限借用がサポートされている

サービス アカウントの認証情報がサポートされている

spaces.create

×

spaces.get

×

spaces.update

×

spaces.delete

はい

×

spaces.completeImport

はい

×

spaces.messages.create

spaces.messages.delete

spaces.messages.get

×

spaces.messages.list

×

spaces.messages.update

spaces.messages.reactions.create

×

spaces.messages.reactions.delete

はい

×

spaces.members.create

はい

×

spaces.members.delete

はい

×

spaces.members.list

はい

×

media.upload

はい

いいえ