このガイドでは、アナリティクスを iOS アプリに追加して、名前付きのスクリーンに対するユーザー行動を測定する方法について説明します。アプリを作成する前にアナリティクスの仕組みを確認するには、サンプルアプリをご覧ください。
アナリティクスは、CocoaPods を使用して、依存ライブラリのインストールと管理を行います。ターミナル ウィンドウを開き、アプリケーションの Xcode プロジェクトの場所に移動してください。アプリの Podfile をまだ作成していない場合は、ここで作成します。
pod init
アプリ用に作成した Podfile を開き、次の内容を追加します。
pod 'GoogleAnalytics'
ファイルを保存し、次のコマンドを実行します。
pod install
これにより、アプリケーションの .xcworkspace
ファイルが作成されます。このファイルは、アプリケーションで今後行うあらゆる開発で利用できます。
アプリ向けにアナリティクスを初期化する
これでプロジェクトの構成ファイルが用意できたので、実装を開始できます。まず、AppDelegate
内に共有アナリティクス オブジェクトを設定します。これにより、アプリからアナリティクスにデータを送信できるようになります。必要な手順は以下のとおりです。
- 必要なヘッダーを含める。
didFinishLaunchingWithOptions
内にアナリティクス トラッカーを設定します。YOUR_TRACKING_ID
は、独自のアナリティクス トラッキング ID(UA-47605289-8
など)に置き換えます。- 例外情報とログ情報を送信する(省略可)。
これらの変更を行うには、まず Swift プロジェクトに BridgingHeader
があることを確認します。次に、このブリッジング ヘッダー内にアナリティクスを追加します。
#import <GoogleAnalytics/GAI.h> #import <GoogleAnalytics/GAIDictionaryBuilder.h>
最後に、didFinishLaunchingWithOptions
メソッドをオーバーライドして、アナリティクスを設定します。
guard let gai = GAI.sharedInstance() else { assert(false, "Google Analytics not configured correctly") } gai.tracker(withTrackingId: "YOUR_TRACKING_ID") // Optional: automatically report uncaught exceptions. gai.trackUncaughtExceptions = true // Optional: set Logger to VERBOSE for debug information. // Remove before app release. gai.logger.logLevel = .verbose;
スクリーン トラッキングを追加する
ユーザーがアプリのスクリーンを開いたり変更したりするたびに、名前付きスクリーン ビューをアナリティクスに送信します。トラッキングするビュー コントローラを開きます。新しいアプリケーションの場合はデフォルトのビュー コントローラを開きます。次の内容をコードに追加します。
- 必要なヘッダーを追加します。
#import <GoogleAnalytics/GAI.h> #import <GoogleAnalytics/GAIDictionaryBuilder.h> #import <GoogleAnalytics/GAIFields.h>
- スクリーン トラッキングを挿入するには、
viewWillAppear
メソッドまたは関数オーバーライドを使用します。 - スクリーンの名前を設定して、トラッキングを実行する。
guard let tracker = GAI.sharedInstance().defaultTracker else { return } tracker.set(kGAIScreenName, value: name) guard let builder = GAIDictionaryBuilder.createScreenView() else { return } tracker.send(builder.build() as [NSObject : AnyObject])
次のステップ
- Google アナリティクスを使用してユーザーの操作を測定し、アプリの使用状況を確認する方法については、 モバイルアプリ実装ガイドをご覧ください。
- サンプリング、テストとデバッグ、オプトアウト設定などの追加の設定オプションを確認します。
- アプリで必要になる場合は、拡張 e コマース、IDFA(広告主識別子)、iAd インストール キャンペーン測定などのオプション機能を有効にします。