GTFS リアルタイム フィードと Google 乗換案内の実装の相違点

このページでは、公式の GTFS リアルタイム フィードと Google 乗換案内の仕様の実装に関する主な相違点について説明します。以下の分野の相違点を取り上げます。

  • 無視される公式仕様: 公式 GTFS の一部のフィールドが該当します。これらのフィールドのデータは Google 乗換案内にエラーなく取り込まれるものの、ほとんど使用されません。

  • 異なる解釈: 公式 GTFS の一部のフィールドは、Google 乗換案内で GTFS での定義とは異なった仕方で解釈されます。

  • 試験運用のサポート: Google 乗換案内の実装で試験運用されているフィールドです。新しい試験運用フィールドを実装する場合は、Google 乗換案内チームにお問い合わせください。

  • Google 乗換案内でサポートされている拡張機能: この拡張機能は公式 GTFS には含まれていません。乗換案内でサポートされている拡張機能には、一般公開されている拡張機能と Google 乗換案内固有の拡張機能があります。パートナーは、フィードを使ってこれらの拡張機能のデータを乗換案内に送信することができます。

リアルタイム乗換案内データ

以下のセクションでは、公式 GTFS と Google 乗換案内で実装されるリアルタイム フィードの主な相違点について説明します。

リアルタイム フィードで無視される公式仕様

無視される仕様には、試験運用中のフィールドも含まれます。詳しくは、gtfs.org をご覧ください。

表 1 に、リアルタイム フィードにおいて乗換案内では無視される GTFS のフィールドを示します。

表 1: リアルタイム フィードで無視される公式フィールド
メッセージ 無視される GTFS のフィールド フィールド タイプ
message Alert image TranslatedImage
message Alert image_alternative_text TranslatedString
message Alert severity_level 列挙型
message Alert tts_description_text proto
message Alert tts_header_text proto
message CarriageDetails id 文字列
message CarriageDetails occupancy_percentage int32
message Position bearing 浮動小数点数
message Position odometer 倍精度
message Position speed 浮動小数点数
message Shape encoded_polyline 文字列
message Shape shape_id 文字列
message StopTimeUpdate（TripUpdate 内） arrival.uncertainty int32
message StopTimeUpdate（TripUpdate 内） stop_time_properties proto
message TripUpdate trip_properties proto
message TripUpdate vehicle VehicleDescriptor
message VehicleDescriptor license_plate 文字列
message VehicleDescriptor wheelchair_accessible WheelchairAccessible
message VehiclePosition congestion_level 列挙型
message VehiclePosition current_status VehicleStopStatus
message VehiclePosition current_stop_sequence uint32
message VehiclePosition multi_carriage_details.id 文字列
message VehiclePosition occupancy_percentage uint32
message VehiclePosition stop_id 文字列

リアルタイム フィードで異なって解釈されるフィールド

GTFS の一部のフィールドは、乗換案内でも使用できるものの、解釈が GTFS と異なる場合があります。

表 2 に、リアルタイム フィードで異なって解釈される GTFS のフィールドを示します。これらのフィールドは、乗換案内では「任意」または「条件付き必須」となっています。任意のフィールドの場合は、乗換案内で列挙型の値がサポートされているかどうかも示します。

表 2: 解釈が異なるリアルタイム フィードのフィールド
ファイル名 GTFS で定義されているフィールド フィールド タイプ Google 乗換案内で必須 / 任意 Google 乗換案内での実装の詳細
message StopTimeUpdate（TripUpdate 内） stop_id 文字列 条件付き必須

stop_id の文字列を指定する場合は、以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。

  • stop_id の文字列は、対応する GTFS フィードの stops.txt ファイルの文字列と同じである必要があります。
  • stop_id に別の文字列を使用する場合、指定する stop_id の文字列は、静的な GTFS で指定されている元の stop_id の文字列の兄弟または子の関係となる文字列にする必要があります。対応する stop_sequence フィールドも指定する必要があります。
message StopTimeUpdate schedule_relationship 列挙型 任意

Google 乗換案内では、以下の列挙型の値がサポートされています。

  • SCHEDULED
  • SKIPPED
  • NO_DATA
message TripDescriptor schedule_relationship 列挙型 任意

Google 乗換案内では、以下の列挙型の値はサポートされていません。

  • DUPLICATED
  • CANCELED - TripUpdate レコード以外の場合

Google では、以下の列挙型の値がサポートされています。

  • SCHEDULED
  • UNSCHEDULED
  • ADDED
  • CANCELED - TripUpdate レコードの場合のみサポートされる

リアルタイム フィードでの試験運用のサポート

新しい試験運用フィールドを実装するにあたってサポートを必要とされる場合は、Google 乗換案内にお問い合わせください。

リアルタイム フィードで利用できる Google 乗換案内の拡張機能

この記事を公開した時点で、このカテゴリに含まれているフィールドはありません。サポートが必要な場合は、Google 乗換案内にお問い合わせください。