このドキュメントでは、iOS で Nearby Messages API を使用して開発を開始する方法について説明します。
ステップ 1: Xcode の最新版を入手する
Google Nearby Messages API for iOS を使用してプロジェクトを作成するには、バージョン 6.3 以降の Xcode が必要です。
ステップ 2: CocoaPods を入手する
Google Nearby Messages API for iOS は、CocoaPods Pod として利用できます。CocoaPods は、Swift と Objective-C の Cocoa プロジェクト用のオープンソースの依存関係マネージャーです。
CocoaPods ツールをまだインストールしていない場合は、ターミナルから次のコマンドを実行して OS X にインストールします。詳しくは、CocoaPods スタートガイドをご覧ください。
$ sudo gem install cocoapods
ステップ 3: CocoaPods を使用して API をインストールする
Google Nearby Messages API for iOS の Podfile
を作成し、それを使用して API とその依存関係をインストールします。
- Xcode プロジェクトがまだない場合は、ここで作成してローカルマシンに保存します。(初めて iOS 開発を行う場合は、Single View Application を作成して [Use Automatic Reference Counting] をオンにします)。
- プロジェクトのディレクトリに、
Podfile
という名前のファイルを作成します。このファイルでプロジェクトの依存関係を定義します。 Podfile
を編集して、依存関係を追加します。次の単純な Podspec で、Google Nearby Messages API for iOS に必要な Pod の名前を含めます。source 'https://github.com/CocoaPods/Specs.git' platform :ios, '7.0' pod 'NearbyMessages'
Podfile
を保存します。ターミナルを開いて、
Podfile
を含むディレクトリに移動します。$ cd
pod install
コマンドを実行します。これにより、Podspec で指定された API と依存関係がインストールされます。$ pod install
Xcode を終了し、プロジェクトの
.xcworkspace
ファイルを開いて(ダブルクリックして)Xcode を起動します。これ以降は、.xcworkspace
ファイルを使用してプロジェクトを開く必要があります。
ステップ 4: ブリッジング ヘッダーを作成する(Swift のみ)
Swift を使用してプロジェクトを作成した場合は、Pod ファイルによってインストールされたライブラリを使用できるように、プロジェクトにブリッジング ヘッダーを追加する必要があります。ブリッジング ヘッダーを追加する手順は次のとおりです。
- プロジェクトの
.xcworkspace
ファイルと同じディレクトリに、新しいヘッダー ファイル(任意の名前を付け、ファイル名拡張子は「.h」)を追加します。 - 作成したファイルにコード
#import <GNSMessages.h>
を貼り付けます。 - ファイルを保存します。
- プロジェクト エディタの左側のペインで、メイン プロジェクトを選択します。
- ビルドエディタの上部にある [Build Settings] をクリックします。
- [Build Settings] で、[Swift Compiler - Code Generation] に移動します(検索ボックスに「Swift Compiler」と入力すると、簡単に見つけることができます)。
- 矢印をクリックして [Objective-C Bridging Header] セクションを展開します。
- [デバッグ] と [リリース] で、作成したヘッダー ファイルのパスを追加します。
- プロジェクトをビルドして変更を有効にします。
ステップ 5: Google アカウントを取得する
Nearby Messages API を使用するには、Google アカウントが必要です。すでにアカウントをお持ちの場合は、完了です。テスト用に別の Google アカウントを取得することもできます。
ステップ 6: API キーを取得する
Google Nearby Messages API for iOS を有効にして API キーを取得する手順は次のとおりです。
- Google Developers Console に移動します。
- アプリケーションを登録するプロジェクトを作成または選択します。
- [続行] をクリックして API を有効にします。
- [認証情報] ページで、新しい iOS キーを作成し、API 認証情報を設定します。
注: 既存の iOS キーをお持ちの場合は、そのキーを使用できます。 - 表示されるダイアログで、アプリのバンドル ID を入力します。例:
com.example.nearbyexample
- 新しい iOS API キーがプロジェクトの API キーのリストに表示されます。API キーは「
AIzaSyBdVl-cTICSwYKrZ95SuvNw7dbMuDt1KG0
」のような文字列です。 - 割り当ての盗用を防ぐには、こちらのベスト プラクティスに沿って API キーを保護します。
ステップ 7: メッセージ マネージャー オブジェクトを作成する
メッセージ マネージャー オブジェクトを使用すると、パブリッシュとサブスクライブを行うことができます。メッセージ交換は認証されていないため、前の手順で作成した API キーを指定する必要があります。
Objective-C
#import <GNSMessages.h>
GNSMessageManager *messageManager =
[[GNSMessageManager alloc] initWithAPIKey:@"API_KEY"];
Swift
let messageManager = GNSMessageManager(APIKey: "API_KEY")