Android と Chrome でパスキーをサポート

パスキーは、同じエコシステム内のデバイス間で同期できます。たとえば、Android で作成されたパスキーは Google パスワード マネージャーに保存されます。

パスキーは新しいテクノロジーであり、サポートされる環境は進化を続けています。2023 年 8 月以降、macOS と Windows の Chrome では、ローカル デバイスにのみパスキーが保存されます。

Google パスワード マネージャー

Google パスワード マネージャーは、Android と Chrome でパスキーを保存、提供、同期します。Google パスワード マネージャーのパスキーは、Chrome やその他のブラウザを含むすべての Android アプリで利用できます。ユーザーが Android デバイスでパスキーを作成すると、パスキーは他の Android デバイスに保存されて同期され、パスキーのシークレットはエンドツーエンドで暗号化されます。これにより、Google パスワード マネージャーを使用し、同じ Google アカウントでログインしているすべての Android デバイスで、ユーザーがパスキーを利用できるようになります。

Chrome の Google パスワード マネージャーでは、パスキーを作成してログインできます。 デスクトップのオペレーティング システム(ChromeOS、iOS、MacOS、Windows など)によっては、モバイル デバイスに保存されているパスキーを安全に使用するための QR コードが表示されることがあります。また、該当するパスキーを使用するためにスマートフォンのロックを解除するようユーザーに促す通知が表示される場合もあります。

Android アプリでのパスキーのサポート

Android アプリは、 認証情報マネージャーを通じてパスキーをサポートしています。認証情報マネージャーは、パスキー、パスワード、ID 連携をサポートしています。パスキーは、Android 9(API レベル 28)以降を搭載したデバイスでサポートされています。パスワードと「Google でログイン」は Android 4.4 以降でサポートされています。

各種オペレーティング システムでの Chrome のパスキーのサポート

すべてのパソコン プラットフォームの Chrome では、モバイル デバイスのパスキーを使用できます。Android デバイスまたは iOS デバイスのパスキーを使用するには、必要に応じて適切なオプションを選択します。

認証システム選択ツール
図 1: 認証システム選択ツール

スマートフォンを使用してログインする方法については、スマートフォンでログインするをご覧ください。

以下のセクションでは、さまざまなオペレーティング システムにおける Chrome の動作について概説します。

Android

Android OS 9 以降の Chrome はパスキーをサポートしています。Android の Chrome で生成されたパスキーは Google パスワード マネージャーに保存されます。Google パスワード マネージャーが利用可能で、同じユーザーの Google アカウントにログインしている限り、これらのパスキーは他のすべての Android デバイスで利用できます。

Windows

Windows 版 Chrome では Windows Hello にパスキーが保存されますが、2023 年 8 月以降、パスキーは他のデバイスと同期されません。

ユーザーが Windows 上の Chrome で初めてウェブサイトにログインする際は、すでにパスキーが設定されている別のデバイスで QR コードをスキャンする必要があります。その後、ローカルの Windows デバイスでパスキーを作成して、後で使用できるようになります。

macOS

2023 年 8 月以降、macOS の Chrome ではパスキーはローカル プロファイルに保存され、他のデバイスには同期されません。iCloud キーチェーンのパスキーは、macOS の Chrome ではまだ利用できません。

macOS の Chrome で初めてウェブサイトにログインする際は、パスキーが設定されている別のデバイスで QR コードをスキャンする必要があります。その後、ローカルの macOS デバイスにパスキーを登録して、後で使用できるようになります。

iOS、iPadOS

iOS 16 と iPadOS 16 の Chrome では、パスキーの保存に iCloud キーチェーンが使用されます。iCloud キーチェーンのパスキーはユーザーの Apple デバイス間で同期され、他のブラウザやアプリで使用できます。

Linux

Linux 版の Chrome では、プラットフォーム認証システムが組み込まれたパスキーはサポートされていません。 Linux ユーザーは、QR コードをスキャンして、別のデバイスのパスキー(Android スマートフォンや iPhone など)を使用できます。

Chrome のパスキーのサポートの概要

オペレーティング システム Android macOS iOS/iPadOS Windows Linux
ローカル ユーザーの確認
パスキーの同期 1 1 3
自動入力 2
スマートフォンでログインできる

: 対応、: 予定、: プランなし

1: iCloud キーチェーンとの同期 2: Windows 11 22 H2 が必要 3: Windows Hello に依存