YouTube Android Player API を使って、動画の再生機能を Android アプリに組み込むことができます。この API は YouTube 動画(および再生リスト)を読み込んで再生する方法、および動画の再生をカスタマイズし、制御する方法を定義します。
この API を使用して、アプリの UI に埋め込んだプレーヤー ビューに動画を読み込んだり、待ち行列に入れたりすることができます。その後、プログラムで自動的に再生を制御します。たとえば、その時に読み込まれている動画の再生や一時停止ができます。また、特定の場所へシークすることもできます。
また、プレーヤーによる動画の読み込みやプレーヤーの状態の変化など、特定のイベントでコールバックを受けられるように、イベント リスナーを登録することもできます。最後に、向きの変化や全画面表示での再生への切り替えをサポートするヘルパー機能もあります。
仕組み
この API クライアント ライブラリは、Android プラットフォーム対応 YouTube アプリの一部として配布されたサービスと情報をやり取りします。このクライアント ライブラリの占有領域は小さく、ProGuard をビルド処理で使用しても、アプリのファイル サイズに悪影響はありません。
API クライアント ライブラリを新しいバージョンにアップグレードすると、API の改善に伴って新たに導入された機能を使用することができます。新機能やバグの修正が必要ない場合は、アップグレードは必須ではありません。
また、YouTube アプリは Google Play Store 経由で配信されます。つまり、API サービスは、キャリアや OEM システム イメージの更新とは関係なく更新されます。通常、Android 2.2(Froyo)以降が実行され、Google Play Store アプリがインストールされている端末には、数日のうちに更新が配信されます。この結果、アプリは YouTube Android Player API を使用できるようになり、Android エコシステムの大半の端末にアクセスできるようになります。
注: この API を使用するには、モバイル YouTube アプリのバージョン 4.2.16(またはそれ以降)を実行する必要があります。
はじめに
開発環境のセットアップと YouTube Android Player API の使用にあたり、下記のドキュメントが参考になります。
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ダウンロード ページ。API クライアント ライブラリと JavaDocs をダウンロードするためのリンクが記載されています。
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アプリの登録手順。Google API コンソールにアプリを登録する方法、および API の使用に必要な Android API キーの取得方法を説明しています。
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セットアップ手順。Eclipse または IntelliJ を使用して、API プロジェクトをセットアップする方法を説明します。
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サンプル アプリケーション。API ダウンロードに用意されているサンプル アプリケーションの概要を説明しています。
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JavaDoc リファレンス。API のインターフェース、クラス、メソッド、列挙型 を詳しく定義します。