Android SDK にアクセスする

Google Pay API for Passes for Android を使用すると、ボタンをクリックして、ポイントカード、ギフトカード、クーポンを Google Pay に保存できます。このチュートリアルでは、Android アプリに「Google に保存」機能を統合する方法について説明します。

この API は Google Play 開発者サービスに含まれ、Android アプリに主要機能を提供します。このチュートリアルでは、読者が Android プラットフォーム向けアプリケーション開発の基本的なコンセプトとスキルを身に付けていることを前提としています。このチュートリアルを始める前に Android での開発について学ぶ必要がある場合は、Android デベロッパー向けトレーニングのレッスンを受講してください。

このチュートリアルを開始するには、プロジェクトの認証情報を取得して、Google Play 開発者サービスを設定してください。

注: ネイティブ Android SDK の機能は限定されているため、すべての機能を利用するには REST API をお使いください。

ネイティブ Android SDK で保存できるパスは、ポイントカード、ギフトカード、クーポンのみです。イベントチケット、搭乗券、乗車券をネイティブ Android SDK で保存することはできません。

また、ネイティブ Android SDK を使用して、ポイントカード、ギフトカード、クーポン、イベントチケット、搭乗券、乗車券を更新したり、保存されているパスのデータを取得したりすることはできません。

REST API を使用する場合は、パスの保存、更新、取得を行うことができます。REST 呼び出しを使用すると、保存されているパスを更新したり、リンクを作成して Android アプリ、ウェブサイト、メール、SMS に貼り付けてパスを保存したりできます。

REST API の使用方法については、REST API にアクセスするをご覧ください。

アプリを認可するための認証情報を取得する

ネイティブアプリで Google Pay API for Passes for Android を使用するには、アプリを認可する必要があります。登録には、デベロッパーのキーに含まれる SHA1 フィンガープリントとパッケージ名を使用します。

アプリケーションの認可を受けるには、ターミナルウィンドウに切り替え、Keytool ユーティリティを実行して、証明書の SHA1 フィンガープリントを取得する必要があります。

keytool -alias androiddebugkey -keystore path_to_debug_or_production_keystore -list -v

注: デバッグキーストアは通常 ~/.android/debug.keystore にあります。

デバッグキーストアのパスワードは android です。

Keytool によりフィンガープリントがシェルに出力されます。例:

$ keytool -alias androiddebugkey -keystore ~/.android/debug.keystore -list -v
Enter keystore password: Type "android" if using debug.keystore
Alias name: androiddebugkey
Creation date: Aug 27, 2012
Entry type: PrivateKeyEntry
Certificate chain length: 1
Certificate[1]:
Owner: CN=Android Debug, O=Android, C=US
Issuer: CN=Android Debug, O=Android, C=US
Serial number: 503bd581
Valid from: Mon Aug 27 13:16:01 PDT 2012 until: Wed Aug 20 13:16:01 PDT 2042
Certificate fingerprints:
   MD5:  1B:2B:2D:37:E1:CE:06:8B:A0:F0:73:05:3C:A3:63:DD
   SHA1: D8:AA:43:97:59:EE:C5:95:26:6A:07:EE:1C:37:8E:F4:F0:C8:05:C8
   SHA256: F3:6F:98:51:9A:DF:C3:15:4E:48:4B:0F:91:E3:3C:6A:A0:97:DC:0A:3F:B2:D2:E1:FE:23:57:F5:EB:AC:13:30
   Signature algorithm name: SHA1withRSA
   Version: 3

上記の例でハイライト表示されている SHA1 フィンガープリントをコピーします。アプリを認可するには、フィンガープリントのほかに、アプリのパッケージ名も必要です。こちらから、この情報を Google の技術関連の担当者にご連絡いただくことによって、アプリの認可を受けることができます。

Google Play 開発者サービスを設定する

Google Play 開発者サービスライブラリをインポートするには、Google Play 開発者サービスの設定の手順に従います。まだライブラリがない場合は、Android SDK を取得する必要があります。Google Play 開発者サービスバージョン 15 以上を使用してください。

Android API を Google Pay API for Passes アカウントに関連付ける

お使いの Google Pay API for Passes アカウントは、Google の担当者が作成しているはずです。Google Pay API for Passes Merchant Center は、お使いのアカウントと、関連するすべてのクラスとオブジェクトを管理するために使用できるウェブサイトです。Android API にお使いのアカウントへのアクセスを許可するには、次の図に示すように、そのアカウントをメール sugar-s2w-prod@system.gserviceaccount.com と共有します。

この設定プロセスを完了したら、次のいずれかのユースケースで Google Pay に保存してみてください。

どちらの方法でも、お客様が、ポイントカード、ギフトカード、クーポンをアプリから Google Pay に簡単に保存できることがわかります。