GMSPlaceField で NS_OPTIONS を使用する

Places SDK for iOS のバージョン 4.0.0 から、GMSPlaceField タイプで NS_OPTIONS マクロが使用されるようになりました。SDK のバージョン 3.x では、GMSPlaceFieldNS_ENUM であり、引き続きサポートされます。

  • Objective-C を使用している場合: 影響はありません。以前と同様に GMSPlaceField を引き続き使用できます。

  • Swift を使用している場合: コンストラクタとして GMSPlaceField(rawValue:) 構文を使用している場合、実装が破損します。古いバージョンの SDK では、この構文はオプションの GMSPlaceField? として返されていました。バージョン 4.0.0 以降では、オプションではない GMSPlaceField 値を返します。オプションに対して実行されるオペレーション(条件チェックやラップ解除の強制など)は失敗します。さらに、配列構文を使用して GMSPlaceField を結合できるようになりました。

コードの移行

Swift では、条件付きのラップ解除または強制のラップ解除の構文の一部が破損します。次の例は、これらの問題を解決する方法と、配列構文を使用して GMSPlaceField を宣言する方法を示しています。

条件付きのラップ解除

次の例のステートメントは、if を使用して、条件付きラップ解除を必要とする GMSPlaceField 配列を作成する方法を示しています。その結果、コンパイラ エラーが発生します(「条件付きバインディングのイニシャライザには GMSPlaceField ではなく、オプションのタイプが必要です」)。

// Before.
if let field = GMSPlaceField(
    rawValue: GMSPlaceField.name.rawValue | GMSPlaceField.photos.rawValue
) { // Do something }

この問題を解決するには、次のように if ステートメントを削除します。

// After.
let field =  GMSPlaceField(
    rawValue: GMSPlaceField.name.rawValue | GMSPlaceField.photos.rawValue
)
// Do something

次に示すように、配列構文を使用することもできます。

let field = [GMSPlaceField.name, GMSPlaceField.photos]
// or
let field: GMSPlaceField = [.name, .photos]

ラップを強制的に解除

次の例のステートメントでは、オプションではないタイプとして GMSPlaceField を使用しています。その結果、コンパイラ エラー(「Cannot force unwrap value of non-optional type GMSPlaceField.」)が発生します。

// Before.
let field = GMSPlaceField(
    rawValue: GMSPlaceField.name.rawValue | GMSPlaceField.photos.rawValue
)!

この問題を解決するには、次に示すように、オプションのタイプとして GMSPlaceField を使用します。

// After.
let field =  GMSPlaceField(
    rawValue: GMSPlaceField.name.rawValue | GMSPlaceField.photos.rawValue
)

次に示すように、配列構文を使用することもできます。

let field = [GMSPlaceField.name, GMSPlaceField.photos]
// or
let field: GMSPlaceField = [.name, .photos]