Google Maps Platform では、クラウドベースの地図のスタイル機能を提供しています。この機能により、Google Cloud Console を使用した地図のスタイル設定、カスタマイズ、管理が容易になり、地図の全体的なユーザー エクスペリエンスが向上します。こうした機能を簡単に適用したり管理したりできるよう、クラウドベースの地図のスタイル設定では次のような新しいツールが Google Cloud Console に追加されました。
- スタイルを簡単に作成できるスタイル エディタ。
- マップ ID の作成と管理。
- カスタムマップのスタイルの作成と管理。
- スタイルを動的に更新するツール。
マップ ID をアプリに追加する
マップ ID は、特定の地図のスタイルまたは対象物に関連付けられた識別子です。Google Cloud Console で地図のスタイルを設定してマップ ID に関連付け、コード内でマップ ID を参照すると、関連するマップスタイルがアプリに表示されます。以降に行われるスタイルの更新が自動的にアプリに反映されるため、ユーザー自らが更新する必要がなくなります。
マップ ID を使用して地図をインスタンス化するには、次の手順を行います。
- Cloud Console から取得したマップ ID 文字列を使用して
GMSMapID
を作成します。 - 作成したマップ ID を指定して
GMSMapView
を作成します。
Swift
let camera = GMSCameraPosition(latitude: 47.0169, longitude: -122.336471, zoom: 12) let mapID = GMSMapID(identifier: "<YOUR MAP ID>") let mapView = GMSMapView(frame: .zero, mapID: mapID, camera: camera) self.view = mapView
Objective-C
GMSCameraPosition *camera = [GMSCameraPosition cameraWithLatitude:47.0169 longitude:-122.336471 zoom:12]; GMSMapID *mapID = [GMSMapID mapIDWithIdentifier:@"<YOUR MAP ID>"]; GMSMapView *mapView = [GMSMapView mapWithFrame:CGRectZero mapID:mapID camera:camera]; self.view = mapView;
独自のマップ ID を使用している場合は、Cloud Console でマップ ID をいつでも新しいスタイルに設定できます。これにより、約 6 時間以内にそのスタイルが地図ビューに自動的に反映されます。
変更をすぐに確認するには、アプリを終了して再起動します。アプリを終了したら、最近使用したアプリのリストからアプリを強制終了してから再起動します。更新された地図が表示されます。
マップ スタイル エディタを使用する
マップ スタイル エディタは、Google Cloud Console で利用できる GUI ベースのツールです。