ローカルでの開発

オンラインの Apps Script 環境を使用してコネクタ関連のすべてのタスクを実行できますが、そのうちのいくつかは反復的なタスクであり、時間の経過とともにエラーが発生しやすくなります。

dscc-gen は、これらの反復的なタスクに対処することを目的とするツールです。このツールによってこのようなタスクを自動化することでエラーを回避し、ご自身はビジネス上の問題の解決に集中できるようになります。

要件

dscc-gen の使用

dscc-gen は、新しく作成したコミュニティ コネクタ プロジェクトで使用するか、既存のプロジェクトで使用できます。

既存のコネクタ

dscc-gen は、既存のプロジェクトでも使用できます。まず、scriptId をコピーして、次のコマンドを実行します(YOUR_SCRIPT_ID をご自身の scriptId 置き換えます)。

npx @google/dscc-gen connector --script_id YOUR_SCRIPT_ID

コネクタの詳細を入力するよう求められます。「Production」というデプロイがまだない場合は作成されます。既存のコードは変更されませんが、dscc-gen が実行できるすべてにアクセスできるようになります。

新しいコネクタ

dscc-gen でコミュニティ コネクタを新たに作成するには、次のコマンドを実行します。

npx @google/dscc-gen connector

新しいコネクタの詳細を入力するよう求められます。初めて使用する場合は clasp 認証が求められます。clasp は、コマンドラインから Apps Script プロジェクトを作成および変更するためのツールです。

入力完了後、dscc-gen により新しい Apps Script プロジェクトが作成され、実行可能なすべてが出力されます。

dscc-gen ができること

コマンド 説明
npm run open Apps Script でプロジェクトを開きます。
npm run push ローカルでの変更を Apps Script にプッシュします。
npm run watch ローカルの変更を監視し、Apps Script にプッシュします。
npm run prettier コミュニティ規約を使用してコードをフォーマットします。
npm run try_latest Looker Studio で、最新のコードを含むデプロイを開きます。
npm run try_production Looker Studio で本番環境デプロイを開きます。
npm run update_production 最新のコードを使用するように Production デプロイを更新します。

使用方法

dscc-gen の使用方法は次の方法と若干似ています。

  1. コネクタに追加する機能を特定する
  2. npm run watch を実行して、ローカルでの変更を Apps Script にプッシュする
  3. お気に入りの JavaScript エディタを使用してコードを変更する
  4. npm run tryLatest を実行して、新しい機能が期待どおりに機能していることを確認する
  5. npm run updateProduction を実行して Production デプロイを更新し、新しい機能を追加する
  6. npm run tryProduction を実行して、新しい機能が機能することを再確認する

スクリプト ID を取得する

scriptId を取得するには、既存のプロジェクトに移動し、URL の /d//edit の間の部分をコピーします。たとえば次の URL の場合は以下のようになります。

  • 元の URL: https://script.google.com/a/google.com/d/example-script-id/edit
  • スクリプト ID: example-script-id