AdWords リマーケティング タグを実装するための基本的な手順は次のとおりです。
- 使用するタグの種類を選択します。
- 収集するパラメータを選択します。
- お客様のウェブサイトで、該当するすべてのページにコード スニペットを挿入します。
- タグが正しく実行されることを確認します。
タグの種類を選択する
AdWords リマーケティング タグには標準タグと非同期タグがあります。
ほとんどのウェブサイトでは、ページの読み込み時に自動的に実行される標準タグを使用します。ただし、通常のコンバージョン経路の一部として高度な AJAX 技術を使用している場合(単一ページのウェブサイトや、ショッピング カートにアイテムを動的に追加するページなど)、またはその他の方法によってページの読み込み回数やナビゲーション数を減らしている場合は、非同期タグが適しています。非同期タグを使用すると、javascript でタグを実行するタイミングを制御できますが、実装がやや複雑になります。
収集するパラメータの種類を選択する
使用するタグを選択したら、各ページで収集するパラメータを決定する必要があります。どのパラメータを収集するかはビジネスニーズによって異なりますが、小売、教育、ホテル、航空券の各分野には推奨パラメータが用意されています。詳細についてはパラメータ リファレンスをご覧ください。
技術的には、リマーケティング タグは、シンプルな javascript オブジェクトとしてパラメータ値を収集します。このオブジェクトには、タイプが文字列、数値、ブール値、または配列の名前付きプロパティが格納されます。実際にどのようなパラメータを収集するかはビジネスによって異なります。お客様のウェブサイトに役立つパラメータについては、Google のアカウント担当者にご相談ください。
コード スニペットをウェブサイトに追加する
どのパラメータをどこで収集するかを決定したら、次は、サイトにタグを追加しましょう。ここでは次の作業を行います。
- パラメータを収集するスニペットを追加する
- メインのリマーケティング タグ スニペットを追加する
パラメータを収集するスニペットを追加する
パラメータを収集するスニペットは、有益なリマーケティング情報を渡せるように変更する必要があります。必ず、メインのリマーケティング タグ スニペットの前に、これらのスニペットを追加してください。この順序で追加しないと、ペイロードが空の状態で実行される可能性があります。シンプルな HTML と Javascript
PHP
シンプルな PHP echo
ステートメントを使用して、パラメータ値を動的に取得できます。
たとえば、サイトの各商品ページをデータベースから作成しており、AdWords リマーケティング タグに ecomm_prodid
パラメータ値を設定する必要があるとします。この場合、PHP を使用してページを動的に生成するには、商品の ID を PHP 変数 $prodIdValue
に格納した後、PHP の echo
関数を使用して、その変数をタグの google_tag_params
セクションに追加します。
<script type="text/javascript"> var google_tag_params = { ecomm_prodid: '<?php echo $prodIdValue ?>' }; </script>
JSP
シンプルな JSP スクリプト ステートメントを使用して、パラメータの値を動的に取得できます。
たとえば、サイトの各商品ページをデータベースから生成しており、AdWords リマーケティング タグに ecomm_prodid
パラメータ値を設定する必要があるとします。この場合、サーブレットを使用してページを動的に生成するには、商品の ID をリクエストの prodIdValue
属性に格納した後、スクリプトレットを使用して、その変数をタグの google_tag_params
セクションに追加します。
<script type="text/javascript"> var google_tag_params = { ecomm_prodid: '<% request.getAttribute("prodIdValue") %>' }; </script>また、JSTL を使用している場合は、JSTL Core の
c:out
タグを使用できます。
<script type="text/javascript"> var google_tag_params = { ecomm_prodid: '<% c:out value="${prodIdValue}" %>' }; </script>次に、サーブレットのページ用ソースファイルで、ページが読み込まれた時点でこの値をデータベースから取得し、動的に設定できます。
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException { // ... The rest of your doGet code ... request.setAttribute("prodIdValue", prodIdValue); // prodIdValue should have a value from your database by this point }
ASP.NET
シンプルな ASP.NET Response.Write
ステートメントを使用して、パラメータの値を動的に取得できます。
たとえば、ウェブサイトの各商品ページをデータベースから生成しており、AdWords リマーケティング タグに ecomm_prodid
パラメータ値を設定する必要があるとします。この場合、ASP.NET を使用してページを動的に生成するには、商品の ID を ASP.NET 変数 ProdIdValue
に格納した後、ASP.NET の Response.Write
関数を使用して、その変数をタグの google_tag_params
セクションに追加します。
<script type="text/javascript"> var google_tag_params = { ecomm_prodid: '<% Response.Write(ProdIdValue) %>' }; </script>また、ウェブサイトでコード ビハインドが必要な場合、ASP.NET
LiteralControl
サーバー コントロールを使用すれば、AdWords リマーケティング タグを動的に設定できます(LabelControl
の使用はおすすめしません。このサーバー コントロールはページの生成時に HTML タグを追加するため、javascript エラーとなります)。たとえば、次のスクリプトを ASPX ファイルに追加します。
<script type="text/javascript"> var google_tag_params = { ecomm_prodid: '<asp:Literal runat="server" id="ProdIdValueLiteral" />' }; </script>該当するページのコード ビハインド ソースファイルでは、ページが読み込まれた時点でデータベースから値を取得し、その値を動的に設定できます。
PassThrough
プロパティを使用することで、ASP.NET 実行時にブラウザベースの変更、変換、エンコーディングが行われず、値がそのままの状態で渡されます。
protected void Page_Load(object sender, EventArgs e) { // ... The rest of your Page_Load code ... ProdIdValueLiteral.PassThrough; ProdIdValueLiteral.Text = ProdIdValue; // ProdIdValue should have a value from your database by this point }
google_conversion_id
はどのページでも同じです)。したがって、プログラムで更新する必要もありません。
メインのリマーケティング タグ スニペットを追加する
ブラウザが googleadservices.com サーバーから conversion.js ファイルをダウンロードして処理している間、ページの読み込みが待たされるのを避けるため、メインのリマーケティング タグ スニペットは body 終了タグの直前に挿入してください。
メインのリマーケティング タグ スニペットをページに追加する際、google_conversion_id
と google_conversion_label
を設定する場合は、これらにお客様の実際の値を指定する必要があります。AdWords 管理画面で事前に確認しておくか、Google のアカウント担当者に直接お問い合わせください。たとえば、google_conversion_id
が 123456789、google_conversion_label
が abcDeFghIjKlmnoP1rs の場合、タグ スニペットは次のようになります。
<script type="text/javascript"> /* <![CDATA[ */ var google_conversion_id = 123456789; var google_conversion_label = "abcDeFghIjKlmnoP1rs"; var google_custom_params = window.google_tag_params; var google_remarketing_only = true; /* ]]> */ </script> <script type="text/javascript" src="//www.googleadservices.com/pagead/conversion.js"></script> <noscript> <div style="display:inline;"> <img height="1" width="1" style="border-style:none;" alt="" src="//googleads.g.doubleclick.net/pagead/viewthroughconversion/123456789/?value=0&label=abcDeFghIjKlmnoP1rs&guid=ON&script=0"/> </div> </noscript>標準リマーケティング タグ スニペットの内容と機能について詳しくは、標準タグのページをご覧ください。
最終的に、次のような HTML ページ構造になります。
<!doctype html> <html> <head> <!-- ... Your website's head section can remain unchanged ... --> </head> <body> <!-- The snippet to collect parameters should be somewhere above the main remarketing tag snippet --> <script type="text/javascript"> var google_tag_params = { parameter1: 'abc123', parameter2: 29.99 }; </script> <!-- ... The rest of your website's HTML would be here ... --> <!-- The main remarketing tag snippet should be just before the final body tag --> <script type="text/javascript"> /* <![CDATA[ */ var google_conversion_id = 123456789; var google_conversion_label = "abcDeFghIjKlmnoP1rs"; var google_custom_params = window.google_tag_params; var google_remarketing_only = true; /* ]]> */ </script> <script type="text/javascript" src="//www.googleadservices.com/pagead/conversion.js"></script> <noscript> <div style="display:inline;"> <img height="1" width="1" style="border-style:none;" alt="" src="//googleads.g.doubleclick.net/pagead/viewthroughconversion/123456789/?value=0&label=abcDeFghIjKlmnoP1rs&guid=ON&script=0"/> </div> </noscript> </body> </html>